【2019年版】フィルムカメラ好きにオススメしたい35mmフィルム〜ふんわり・レトロ編の作例

僕がこれまでに使ってきたフィルムは100種類、、までは届きませんが、おそらくそれに近い数のフィルムを使ってきました。
実際100を超えてる可能性もあります。

すでに販売終了したものや、一回きりの使用もたくさんありますが、数え切れないほど使ったフィルムもあります。

今回は、現在も(2019年)入手可能なフィルムから厳選して、ふんわり撮れるフィルム・レトロに写るフィルムをご紹介。
ぜひフィルム選びのご参考にしてください。

 

目次

□ ふんわり(ゆるふわ)撮りたいならこのフィルム!

・ FUJI PRO400H

・ Lomography Color Negative 400

・ dubblefilm Bubblegum

□ レトロな物や場所にはこのフィルム!

・ Retro Chrome320(70’s SUMMER 320)

・ dubblefilm Moonstruck(APOLO)

・ KOSMO FOTO

・ KONO! DONAU ISO6 – ULTRA SLOW FILM

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ふんわり(ゆるふわ)撮りたいならこのフィルム!

女性的な写真になるフィルムですね。花との相性も抜群。爽やか、ふんわり、ゆるふわ、いろいろ言い方がありそうですが、とにかく優しい雰囲気になるフィルムです。

FUJI PRO400H

僕は中判カメラでの使用がメインですが、これからも販売を続けて欲しいネガフィルムNO.1です。
富士フィルムさんなので、そろそろ生産終了とか言いそうですけどね。NATURA1600もモノクロのネオパンも終了しましたからね。

富士のフィルムは高品質なので、フィルム文化をもうちょっと守って欲しいです。

余談が長くなりましたが、低彩度なフィルムです。上記の写真のように薄っすらと乗ってくる青緑が爽やかです。
明るく撮るほど、個性が際立つフィルム。価格は1,100円ほどなので、少しお高め。

ここ数年だと、僕が一番よく使っているフィルムです。

詳しくは下記のリンクより。

 

Lomography Color Negative 400

発色の系統でいうと、「FUJI PRO400H」に近いネガフィルムです。
400Hの色味は低彩度、描写はシャープで固め。「Lomography 400」の色味は鮮やか、描写は柔らかいです。
この程度のサイズならあまり分かりませんが、400Hと比べるとザラ付きは強くなります。

品質的には「PRO400H」の圧勝ですが、フィルムらしさは「Lomography 400」の方がありますね。

思うようなふんわり感は出ず、普通な写真になることもあります。それでも他のフィルムと比べると、個性的ですね。

価格は「PRO400H」の半額程度。3本セットでの販売で1,800円。お求めやすい価格。

 

dubblefilm Bubblegum

着色されたエフェクト系のネガフィルムです。dubblefilmはシリーズ化されていますが、その中の一つです。
最近、リニューアルされて着色具合も変わりました。リニューアル前は暗ーい緑だったのに、爽やかピンク系に大変貌を遂げました。

ただ、着色フィルムなので安定性はないかもしれません。その点はご注意を。価格は1,500円なので頻繁には使えませんね。

詳しくは下記のリンクより。

 


レトロな物や場所にはこのフィルム!

フィルムカメラの描写って基本的には、ノスタルジーですよね。どこか懐かしい空気があります。フィルムが今も愛されるのがその温かみだと思います。
それを際立たせてくれるフィルムのご紹介です。

Retro Chrome320(70’s SUMMER 320)

上記の写真は僕が手巻きしたリバーサルフィルムで、「70’s SUMMER」という名前を勝手に付けたもの。
海外の「Film Photography Project」で販売されている、「Retro Crome320」の長巻きフィルムを購入して、空のパトローネにフィルムを入れています。

 

実はこれ、期限が切れたコダックのリバーサルフィルムなんです。それにより発色が落ちて、ザラつきが強くなったのですが、その雰囲気が最高なんです。

もともとノスタルジックな写真が好きでトイカメラにはまり、写真を続けてきた僕としては、この描写にドンピシャ一目惚れ。
最近は出番が少し減りましたが、昭和を感じる場所には持って行きます。

価格ですが、海外のみでの販売となっていて、1,500円ほど。
期限切れを堂々と、当時より高く販売してるって脅威ですが(笑)、フィルムが好きな方は一度撮ると必ずはまっちゃいます。

 

dubblefilm Moonstruck(APOLO)

dubblefilmシリーズの中で一番オススメしたいのがこのネガフィルム。
ふんわりで紹介した「Bubblegum」と同じく、2019年にリニューアルされました。
発色は変わらず、名前が「APOLO」に変わるという謎のリニューアル。24枚撮りから36枚撮りには変わってますが。

とりあえず、好きな色味だったので、そこをリニューアルされなくてよかったです。

いいでしょ、これ。まるで海外映画のような雰囲気になります。赤や黄色かぶりに少し青味を足してるのかな。

やり過ぎてる感じもなく、ちょうどいい塩梅なんですよね。
価格は同じく1,500円です。

 

KOSMO FOTO

まずはパッケージのセンスに一目惚れですねー。一見 カラーっぽいですがモノクロフィルムになります。
モノクロって、どれも同じと思っている方もいますが、それぞれ個性があります。コントラストの強さやザラつき。撮り比べてみると違いが分かります。

レトロフィルムとしてオススメしたのは、ただモノクロだから、というわけではありません。
ハレーションが素敵なんです。明るい部分の白飛び具合が、絶妙なんです。

ふわっと、ぽわっと、ちょっとだけ飛んでいます。

コントラストは適度に強く、黒が薄くて眠たい写真にもなりません。
かといって、グラデーションが悪いわけでもなく。しっかり表現もしてくれて、いい感じのハレーション。

まさに絶妙。

で、ワークショップなどでもオススメしたり配ったりしているのですが、実際に僕が使ったのは1本だけでした(今気づいた)。
買いまくったので、もっと使っているかと。。。

そんな一回の使用だけで僕を虜にしたモノクロフィルムってことですね。使用したみなさんも気に入ってくれてます。

 

KONO! DONAU ISO6 – ULTRA SLOW FILM

「KONO!」ブランドの超低感度ネガフィルムです。KONO!からはエフェクトフィルムを含めて、いろんな変わり種フィルムが販売されています。

「dubblefilmシリーズ」も、もともと「KONO!」表記がされていましたが、リニューアルされてなくなりました。
その辺はよく分かりませんが、個性的で好きなブランドです。

なんといっても、特徴はこの色。ではなく、ISO 6という超低感度な部分。デジタルでもここまで低くは出来ませんよね。
もちろん色も特徴的です。ていうか大好きです。

やや退廃的というか、FUJI PRO400Hとはまた違った方向の低彩度です。

販売サイトのサンプルではもっと青味が強かったんですけどね。制作ロットによって変わるのか、またまた期限切れの影響なのか。。

色のバランスはかなり悪いので、期限切れかなぁ。今時、ISO 6 のフィルムを生産なんてしてないし。

いずれにせよ、今回出た色味は個人的には好みでした。
ISO 6なので昼間でも手ブレ注意という使いにくさはありますが、露出の勉強にはなりますね。

価格は1,600円ほど。日本でも販売されてましたが、やや入手困難です。
海外からの購入はコチラより。

 


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