【フィルムのサイズ】135と120について

フィルムには様々なサイズがあるのはご存知でしょうか?『さーフィルムカメラをはじめるぞ!』と思っても、ここが分かっていなければいきなり挫けます。

小さいサイズから大きいサイズまで、実はたくさんあるんですが、まずはよく使われている135と120サイズについて書いていきます

これは長さではなく、どちらもコダックが決めた規格名です。数字だけ見ると135の方が大きいのですが、関係はないので、あまり気にしないで読み進めて下さい(笑)。

はじめてカメラを購入するにしても、おそらくこのどちらかのサイズになるでしょう。多くの方は135サイズのカメラになると思います。

 

135(35ミリ)サイズ

最も一般的なのが135というサイズ。僕のメインカメラLOMO LC-Aはこれを使います。パトローネという金属ケースに入っており、通称は35ミリと呼びます。これはフィルムの縦の長さです(実際に撮影されるのは、24×36mm)。
「写ルンです」などの使い捨てカメラにもこれが入っています。

上の写真のパトローネには24expと書いていますが、これは24枚撮れるという意味です。昔は12expのフィルムも売られていましたが、もう生産はされていません。一般的なのは36expで36枚撮りとなります。

フィルムカメラはじめの一台にオススメ『LOMO LC-A』の採点

2018.01.19

 

120(ブローニー)サイズ

次によく使われているのが120というサイズ。ブロニカはこちらを使います。スプールというプラスチックに巻かれています。通称はブローニー。コダックのカメラの名前が由来です。
35ミリよりも大きく、中判カメラに使います。撮影サイズによって変わりますが、真四角の写真だと12枚撮れます。

また、120より長さが約2倍の220もありますが、古いカメラじゃないと使えない(トイカメラのホルガやダイアナには使えない)ので注意が必要です。

撮影中の俺、イケテます!『BRONICA EC-TL』の採点

2018.01.03

 

 

比べてみると分かりやすいですね。フィルムの太さはあまり変わりませんが高さが違いますね。下に敷いた『現像済みのフィルム』を見ると分かりやすいかと思います。

この大きさからも分かるように、ブローニーの方が高画質になります。単純に言うと、写真をポスターサイズに大きく引き伸しても劣化が少ないということですね。

でも当然、カメラ自体のサイズも変わってきます。左の35ミリ使用のカメラはコンパクトなものが多いので、ちょっとお出かけの時に鞄にも入れて行けますが、右のブローニー使用の中判カメラはかさばるし重たいし、お散歩カメラというよりも本格的です。

これは極端な例になるので、もう少し大きい35ミリカメラ(一眼タイプ)や小さい中判カメラもあります。

どちらがいいかは一概には言えませんが、はじめて購入するなら35ミリのカメラがオススメです。
それぞれのフィルムの価格はあまり変わりませんが、35ミリは36枚撮れるのに対して、ブローニーは12枚。コストパフォーマンスも考えると、初心者の方ならパシャパシャ撮れる方がいいかな。
そして一番の理由はやっぱりカメラ自体のサイズですね。持ち出さないと撮れませんから

まずはコンパクトなカメラから初めて見るのが吉かと思います。

 

補足
デジタル一眼でAPS-Cとフルサイズは聞いたことがあると思いますが、『フルサイズ=35ミリ』です。APS-Cサイズはさらに小さくなります。なので、35ミリのカメラだからといって画質が悪いということはありません。

 

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