こんにちは、雨樹一期(あまきいちご)です。
フィルムカメラを購入したけど、注意点をスルーしたまま使っている方は割と多いです。
かつての僕もそうだってし、未だに初歩的なミスをすることもあります。
てことで、ここで重要な3点を書いておきます。
一枚も写ってないミスを避ける方法
現像に出したけど、未露光(1枚も撮影がされていない状態)で帰ってくることがあります。愕然としますよね。
これ、フィルムカメラをやっている方なら一度は通る道です。
原因はフィルムの空回り。感光したからではなくて、逆。全く感光されなかった状態です。
35mmフィルムなら、左側にフィルムをセットして、右側にフィルムの先端を引っ掛けますよね。
これが爪にしっかりと引っ掛かっていないまま、裏蓋を閉めて、撮っちゃうパターンです。フィルムの現像所には責任はありません。
ちなみに僕はフィルムの先端から二番目の穴に引っ掛けています。しっかりと引っ掛けたまま、空シャッターを切り、フィルムを2枚分ほど巻き送ります。
自動巻きのカメラならフィルムを入れて裏蓋を締めるだけで大丈夫ですが、「CONTAX 167MT」など、例外もあります(CONTAX 167MTだと、シャッターを切ると同時にフィルムが巻き送られますが、それと同時に裏蓋の右、小さな○の中にある白いラインが回転します)
フィルムが巻き送られているのを目視で確認する
誰もがやっちゃう、でも、出来れば防ぎたいです。
その方法は簡単。しっかりとフィルムを引っ掛けて。裏蓋を閉めた後。フィルムが巻き送られているか、目視で確認すればいいだけ。
写真はLOMO LC-Aです。①巻送りのギアを回した時に、②連動して巻き戻しクランクが回転しているのを確認します。
これは一眼などでも同じです。基本的にはどんなカメラでも、どこかが連動して回ります。
フィルム装填した後に、それを確認する。たったそれだけのこと。
後は、故障さえしていなければ未露光は防げます。念のために、フィルム装填前に、シャッターが開いているかどうかも確認はした方がいいです。
後は電池残量の確認ですね。LC-Aならシャッター半押しで左側の赤ランプが点灯します(右は手ブレ注意のランプ)。使用頻度にもよりますが、1年ほどで交換はしましょう。
確認を忘れた頃に、電池が無くなります(笑)。シャッターの窓は開かずに、未露光になっちゃいます。
フィルムには期限がある
フィルムには期限があります。箱のどこかに必ず書いています。
それは、その期限内に使うのであれば、ちゃんとした発色をしますよって意味です。フィルムは生もの、賞味期限と同じような感じです。
たとえば夏って暑いですよね。部屋の気温も35度を超えるかもしれません。湿度も高いです。
食品をそこに置いておけばどうなるでしょう?
たとえ賞味期限内でも、味が落ちたり、湿気ったり、腐る可能性もありますよね。
フィルムも同じです。劣化が進みます。
期限が切れたフィルムはどうなるか?
30年前のフィルムでも、画像が残ることはありますが、まともな色ではなくなっています。
ちなみにフジのフィルムは性能が良くて長持ち。10年切れでもほぼ劣化なしで使えることもあります。
フィルムの保存方法
基本的に、ネガフィルムやモノクロフィルムは、期限内に使うのであれば、それでもオッケーです。
でもリバーサルフィルムは悪環境に弱いです。だから販売店でも冷蔵庫で保管しています。
同じく、たとえ期限内に使うのあっても、購入後は冷蔵庫で保存しておくのをオススメします。
我が家には専用の冷蔵庫があって(めっちゃ減ってきたなぁ)、生産終了したものは冷凍して保存しています。
冷凍すれば半永久的に使えます。念のため、使用する前日に冷蔵庫に入れて、解凍させています。
注意点は、買いだめして冷蔵庫に入れておくと、親や妻に邪魔だと怒られることです(笑)。
ネガもモノクロも極端な悪環境は避けます。特に、炎天下の車の中に置いておくのはやめましょう。
だけど、期限が切れたことで絶妙な雰囲気になることもあります。撮ってみないと分からないし、それを期待していても、暗くて何を撮ったか分からない写真になることもあるので、ほぼ博打です。
期限切れが起こすミラクル
これもまたフィルムの醍醐味。結果を待つのは楽しみにだし、面白いです。
フィルムは光に弱いけど、全滅することはほぼありません
当たり前のことなんですが、撮影中に裏蓋を開けちゃったら感光します。
でもですね、「フィルム全てが感光する」ってことはほぼありません。実際にダメになる部分って目視できる範囲とちょっと、です。
上記の写真だと、目視出来る赤ラインはダメですが、パトローネの中(フィルムケース)の部分は感光されないし、右側にグルグルと巻き取られている部分も意外と助かります。
たとえば、撮影が終わって、巻き取ろうと思っても空回りしている。蓋を開けるとフィルムが千切れていた。
この時に『フィルム全滅、、、、』って思っている方が多いんですね。いやいや、まだ大丈夫です。救済の余地はあります。
僕はそのまま暗袋に入れて、千切れた部分をテープで繋げて、パトローネに戻して、現像に出します。
ただ、難易度が高めなので、一般的にはカメラごとお店に持って行くのがいいですね。最後の数枚がアウトなだけで他はちゃんと写っています。
諦めて全部引っ張り出して、空に向かって「くそがー!!」と叫ばないで下さい。
わざと光漏れをさせてみるのも面白い
一時期、わざと光漏れをさせて作品創りをしていたことがあります。少し光に触れた部分が、赤や黄色、虹色になるんですよね。
これもまた、フィルムでしか出来ないこと。
普通に撮るだけでも充分面白いのですが、フィルムならではの引き出しもたくさんあるんですよね。
この「自作光漏れフィルム」は大失敗も多かったですが、大化けすることもありました。久しぶりにやろうかな。
あと、撮影後にわざとほんの少しだけ裏蓋を開けたりしたこともありますし、モルト(蓋の溝部分に貼られている黒いスポンジ)を剥がして隙間から光が入りやすくしたこともあります。
自作光漏れフィルムに関しては、間違えて途中でフィルムを開けてしまった時に、「これ格好いいなー」から、はじまりましたから。
ミスもひっくるめて楽しみましょう。
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