パステル調のゆるふわ写真を撮りたいなら『FUJI PRO400H』

現在販売されているフィルムで「ゆるふわ写真」を撮りたいのなら、ほぼコレ一択です。
ゆるふわに限らず、何を撮ろうが使って間違いなし。とても優秀なフィルムです。

僕が年間に使うフィルム第一位も、この『FUJI PRO400H』です。
なのに、このブログで紹介していなかったことに今更気づきました。てことで、今更ご紹介させて頂きます。

どんな雰囲気で撮りたいのか? そして撮影場所によって、相性の良いフィルムというのがあります。
それを自分で選ぶことが、一つの表現に繋がります。せっかくフィルムカメラを使うのなら、その特徴を活かしたいですね。

それを極めていくと、さらに撮影が楽しくなるのは間違いありません。

2019年2月3日のワークショップでは、「撮影場所によるフィルムの選び方」・「全15種類以上のフィルム別の発色」をご紹介します。
僕の得意分野でもありますので、少しでも多くの方にフィルムでの表現方法もお伝え出来れば嬉しいです。

 

 

普通に撮ると普通のフィルム

フィルムの特徴は「低彩度」。鮮やかさは控えめで、青緑系のパステル調になります。でもこの写真は割と普通ですよね。
どちらかと言うとノスタルジーな雰囲気に。

これはカメラやレンズとの相性もありますが、適正露出で撮影しているからです。
普通にちゃんと撮っているってことですね。それがダメって訳ではないですが、特徴が出にくくなります。

では、どうすればふんわりした写真になるか?

 

明るく撮ることでゆるふわに

こちらは明るく撮影しています。露出補正で+2、感度設定だとISO100に設定している状態です。
二段階明るく撮影しているのですが、優秀なフィルムなので白飛びすることもありません。

ネガフィルムは粘りがあるので、露出の多少の失敗くらいなんのそのです。

唯一無二の発色ですね。本当に好きなフィルムなので、生産終了とか決まっちゃったら超買いだめ予定です。
とりあえず富士がもっとフィルムを残していく気になって欲しいところです。

 

中判カメラでの撮影にオススメ!

僕がこのフィルムを使うのはもっぱら中判カメラです。先ほど相性もあると書きましたが、中判の高画質との相性がとてもいいんですよね。
せっかく高画質のカメラを使うのなら、いいフィルムを使いたいです。

ザラ付きも少なく、だけどフィルムっぽさもあり、白飛びや黒つぶれもなく、色もキレイ。
間違いないフィルムですね。

逆にトイカメラとの相性はいまいちです。特有の周辺光量落ちがゆるふわを邪魔します。

それでもフィルム自体の性能はいいので、あくまで「ゆるふわ&パステル調」との相性ですけどね。

撮り方次第で雰囲気もガラッと変わりますが、「ゆるふわ」や「パステル調」に撮りたいのなら、明るく撮って、白の余白を多く入れるのがコツです。

とにかく、とても優秀なフィルムでキラリと光る個性もあります。価格は1,000円を少し越えてくるのでやや高価ではありますが、それだけの価値のあるフィルムです。

 

オススメ度 ★★★★★

ふんわり ★★★★★
鮮やか ★★☆☆☆
ノスタルジー ★★☆☆☆
ドリーミー ★★★★☆
キレイ ★★★★★
面白さ ★★★★☆
価格 ★★☆☆☆