Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ〜ミラーレス一眼(SONY α7)で編集編【はじめて使ったオールドレンズは神レンズ】

昨日に引き続き、『Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 MMJ(カールツァイス プラナー)』の作例です。
今回はミラーレス一眼の『Sony α7』に装着。

今思えば、そりゃね、はじめてがこんな有能なレンズだと、オールドレンズにはまりますわ。

開放1.4のレンズ自体の面白もありますけど、ボカしてもしっかりと芯があるんですね。

それでは早速作例にいきましょう。デジタルなのでRAW現像しています。
基本はふわっと編集ですが、彩度を極端に落とすこともあります。

 

ふんわり編集編

写真って統一感があるほど良いと思っています。写真家の色もあるし、インスタでも色味が揃っている方が見やすいです。
でも僕の写真には全くそれがありません。

ふんわり、フィルム、多重露光、観覧車、ノスタルジー、子供、猫。僕の写真イメージってバラバラのようで。

飽き性なのか絞れないんですね。いろいろな雰囲気で撮りたい。その中のふんわり編集です。

PhotoshopでRAW現像。色温度や明瞭度を下げてます。プラナーはコントラストがやや強めなので、デジタルだと白飛びするので、ハイライトはがっつり下げています。
あとは天候などによって微調整です。

良くも悪くも編集でガラッと変わります。jpg撮って出しもいいけど、僕は編集もひっくるめて「デジタルカメラで撮る」です。
この作業は楽しくもあり、面倒臭くもあります(笑)。

フィルムで言うと、「どのフィルムを使って撮るか」ですね。使うフィルムで色や描写は変わりますから。
それを先に決めるか、後から編集で変更するかです。

 

やわらかく、優しい雰囲気の写真って棘がありませんからね。ただ、編集もやりすぎると全体がぼやっとして芯がなくなります。
プラナーの魅力の一つは「芯」です。それをしっかり残す程度の編集が好ましいですね。


RAW現像って編集前と編集後で変わり過ぎていることが多々あります。特に色を濃く、とにかく派手にしてしまうと、ギラギラになり過ぎていることも。
写真のコンテストでもインパクトを求めた、ただ派手なだけの写真が多いようです。

編集でカバー出来る写真もありますが、結局は「まずはしっかりと撮ること」なんですよね。

編集していてプラナーのボケのとろみ具合がハマる時があります。

上記の写真。二枚目は編集をしていない一枚です。僕はどっちの雰囲気も好きです。
桜の花の色味だけを考えるとノー編集でも全然いいですよね。青みは癒しでもあり、寂しく冷たくもあります。

 

レトロ〜アンダー編集編

レトロというかあまり編集してない写真です。アンダーというのは暗めに撮影、もしくは編集した写真です。
上記の写真だと、その場の見た目に近い色ですね。

ほんの微調整で、編集前とどこが変わった?レベルです。

露光量を変えることで、明るさの調整程度です。

続いてこちらの写真。
一枚目はプラナーで撮影。性能が良くって、ゴーストも控えめ。
二枚目は安価な「Super Takumar(スーパータクマー)55mm F1.8」で撮影。虹色の輪っかが出ています。

これまたどちらが良いか、好きかは人それぞれだと思います。スーパータクマーはレトロで趣があり、プラナーは品がありますね。

少しアンダー(暗く)に編集。絞り開放のボケ味もいいけど、ピントが合っている部分はシャープです。
安価なレンズって開放で撮ると芯がなくなることが多いですが、このシャープ感もプラナーの魅力ですよね。

こちらは彩度を落としています。ポートレートってふんわっとするのもいいけど、低彩度も好きです。
モデルは娘ばっかしなので、コロナ騒動が収束したら大人の女性も撮りたい気分です。

彩度を落として、さらにカリッとしています。まー、僕にとって娘はいいモデルさん。勝手にいろんなポージングをしてくれて助かります(笑)。
アドバイスの吸収力もなかなかで、逆に撮り方指示されることもあります。

「足元とお花を撮って」とか、「スカートが風でふわっとした瞬間に撮って」とか。なかなか凄い。

 

低彩度ゴリっと編集編

さらに色味を落として、シャープに。かっこいい、渋い系の編集ですね。
このコロナ騒動で時間も出来て、普段はやらないことや、編集などで遊んでいます。スキルアップにも繋がればなと思っています。

結構ゴリゴリの編集なので、オススメはしませんけどね。

ただね、この編集がハマる一枚ってのがあるんです。撮影時にどんな編集するか意識して撮っているのですが、意外と「ふんわりよりこっちがええやないかい!」ってのがあります。

この編集がマッチするのは明暗差。光と影ですね。色味がないので、全体に満遍なく光が当たっている場所や被写体だと立体感がなくなります。

それも、結局はどの写真にも言えることなので、まずはしっかり明暗差を意識して撮ることになりますけどね。
そういえば娘にも撮影しながら、「こういう光と影があるところとか、後ろに太陽があるところで撮るとええんやで〜」なんて力説しています(笑)。

心のどこかでは写真家になってもらいたいのかも。

プラナーの良さは色の乗りとボケと立体感です。編集しちゃうと色の乗りとか関係なくなっちゃいそうだけど、やっぱりベースは大切です。
上記の写真でもしっかり立体感は残っているし、ボケには味と品があります。癖は強過ぎないけど、個性があります。

これこそプラナーの魅力なんですよね。

僕は普通にニコンのデジタル一眼もあるのですが、撮影行く時についつい「Sony α7+Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4」を手にとってしまいます。
オールドレンズはピント合わせはマニュアルになりますが、じっくり被写体と向かい合うことが出来るので、それもまた一つの面白さですね。

 


 

フィルムカメラのワークショップ開催しています

コロナ騒動が落ち着きましたら、また開催していきたいなと思っています。それまではフィルムやオールドレンズの情報をここで発信していきます◎