僕は写真が好きでそれを仕事にしているのですが、一番の趣味は今も「写真」です。
よく言われる、「好きを仕事にしない方がいい」は僕にはあまり当てはまりません。
だけど、そう言われる理由も分かります。
しんどい部分もやっぱりあります。どんな職種でも同じかもしれませんが、好きというプライドが邪魔します。
だから、何かあったときのダメージがでかいです。
安定しないとか、稼げないとか、経済的な部分は別問題なので、ひとまず置いときます。
はじめの試練
まず、好きを仕事にしようと思っても、それを否定してくる人が必ずいます。現実的ではないとか、知りもしない未来を心配してきます。
着実にそこに繋がっていたとしても、否定マン&ウーマンはいろんなタイミングでやってきます。
それも一つの試練として受け止めることが出来るか。うまく受け流すことが出来るか、無視出来るか、反骨精神で乗り越えることが出来るか、これがとても大切です。
それが出来ないなら、好きを仕事に出来ません。
要求通りに撮って、相手を満足させなければいけない
はじめの試練を乗り越え、仕事を頂けるようになっても、次の試練がやってきます。
基本的には趣味のように、好き勝手に撮ることは出来ません。相手の要求に答えなくてはいけません。満足して頂かなければいけません。
僕は「お任せします」と言われて撮影することがほとんどですが、自分のスタイルを崩して撮ることもあります。
それが出来るかどうか、が大切です。
「いいや、私はこの撮り方をしてきたので出来ません」なんてプライドは持ってはいけません。
まぁ、そこは好きにすればいいんですが、仕事としてお金を頂くのなら、要求に答えれないといけません。
要求に答えつつ、こっそりと自分なりに撮って、それが喜ばれることもあります。
相手を思ってやったことが余計なお世話だったこともあります。
何度も確認して言ったことも、「聞いてない」と言われることもあります。
そんなことが続くと、「写真」そのものを好きではなくなるかもしれませんよね。そもそも仕事で写真を撮っていたら、趣味でまで写真撮ろうと思わなくなる可能性もあります。
好きが好きでなくなります。だったら、趣味として自分のペースで好きなように続けるのもいいかもしれません。
いい人ばかりじゃございません
なんといってもコレかなぁ。結局は人、なんですよね。
いろんな人がいます。言い方は悪いですが95%はまともな人。話していて気持ちの良い方がほとんどです。
でもね、感じの悪い人、変わった人、クレーマー、わけわからん人、ありえない人、いますいます。
自分自身が社長でもありますし、邪険にも出来ませんよね。
だけど、そういう人にまれに出くわします。それが辛いというか、ストレスです。疲れます。イラチ満開です(笑)。
出くわすようになったのは、趣味を超えたからでもあるんですけどね。瞬時にそんなプラス思考には切り替えられません。
最近はメールや電話での対応、会った瞬間に分かるようになってきましたが、メールで「あ、この人ちょっと…」と思っても、直感だけでお断りなんて出来ませんよね。
人間なので、合う合わないは必ずあります。半分ずつ譲り合っても合わないこともあります。
でも、相手の立場を一ミリも考えない方、私が100%正しい人間と思ってる方、そもそも常識的なことが欠けている方とは、うまくいきません。
仕事のペースが全く合わない方もいれば、入金がおっそい人、払う気がない人もいます。待つというのはかなり疲れます。
とにかく、無茶苦茶な人っています。
好きというか、自営業って、会社に務めていれば心配しなくていい問題があります。ミスの責任は100%自分だし。もちろん逆もしかりですが。
無駄な時間と割り切る
嫌な出会いがあったとしても、それは致し方ないことです。それだけ人と会うわけですから。
うちの父親も自営業なのですが、若い頃はよく手伝っていました。理不尽な客もいました。僕は心の中で「こいつは何を考えてるんや?」「何をアホなこと言うてんや?」って思っていました(笑)。
そういう人はどうするのか?ストレスにならないのか?
父親に聞いたところ、「別にならない」と。「可哀想な人と思えばいいんや」と言っていました。「そんな人を自分のストレスにするのは勿体ない」と。
なるほどー、と思いましたが、今になってさらに納得ができます。
「あなたはそうやってしか生きれないのね」って、ある意味哀れんで上に立つような感じですけどね。愛情のない同情、みたいな。
でも、きっと正解ですよね。絡んでくる人や言葉が通じない人との争いは、結局時間の無駄です。
そうやって、割り切れる強さが必要な時はやってきます。
後悔しないためには
それでも、まずは一度やってみるのがいいと、僕は思います。その経験は必ずプラスになります。
なにより、「好きを仕事にしない方がいい」という言葉を鵜呑みにして、やらないでいつか後悔することが、一番もったいないです。
結論は、周りからのいろんな言葉に左右されずに、自分が本当にやりたいのなら、迷ってないでやればいい!です。
好きがLIKEではなく、LOVEなら乗り越えれます。
あえてネガティブなことを並べてみましたが、それでも僕は写真を仕事にして良かったと思える瞬間はたくさんあります。
認められた、間違えてなかった、報われた、いろんな感情がありますが、喜んでもらえたこと、感謝されることがとても嬉しいです。
最後はポジティブに言います。人生1/3は仕事してます。その仕事が自分の好きなことって、最高ですよ。