昨年、生産終了となった富士フイルムの「ネオパン ACROS100」ですが、再販されるニュースが飛び込んできました(2019年の秋を予定)。
生産終了から再販までが早かったですね。それだけ問い合わせがたくさんあったということでしょうか? この勢いでNATURA1600もプリーズです。
再販されるのは同じ「ネオパン」ですが、「ACROS 100 II」になります。変更点として、ハイライト部の階調をメリハリのある設計とし、立体的な階調再現が可能、だそうです。
モノクロの中では最も高性能なフィルムでしたが、さらに良くなるんですかね。
てことで、他のモノクロとの評価の違いも含めて、生産終了した「ネオパン 100 ACROS」のレビューをいたします(今更)。
絶妙なコントラストとシャープさが描く立体感
とりあえずモノクロを撮りたいのなら、これを使っておけば問題なし、でした。
コントラトも適度に強くて、シャープなので、締まりのある一枚が撮影可能です。立体感がしっかりと出ますね。
グレー部分も滑らか。おまけに粒状性も良いです。
明暗差が激しい場面でも、かなり粘りがあり、画像が潰れにくいです。ちなみに、以下は中国製のフィルム「Lucky SHD100」です(再販前)。
どちらが好きかは置いといて、こちらは明るい部分のハレーションが酷く、シャープさも失われています。
極端な例ですが、「ネオパン ACROS 100」はそういう部分も抑えられて製造されています。
あと、一応書いておきますが、優れた相反測不軌特性もあり、天体写真などにも使用されています(* 長時間露光をするとフィルムの感度が下がる性質のこと)。
天体写真に最も優れたフィルムですが、さすがにモノクロフィルムで星を撮ることってないですかね(笑)。
可愛げのない優等生フィルム

褒めるところしかないので、軽くけなしておくと(笑)、可愛げはありません。
やっぱりちょっとダメな部分がある方が気になりますよね。先ほどの「Lucky SHD100」なんて、使い勝手は悪かったけど、出来上がりは面白かったです。
ちなみに、「Kosmo FOTO」も良かったです。レビューは以下より。
優等生がゆえに、そういった面白味はありません。ほんと、しっかり撮れます。それ以上に何を求めるんだって感じですけどね。
再販される「ネオパン ACROS 100 II」はさらに品質が良くなるそうです。価格は1,000円くらいしちゃうのかなぁ。
僕はモノクロの使用頻度は少なめですが、楽しみで、ちょっと安心ですね。
今回の作例は「LOMO LC-A」や「LC-Wide」。フィルムの穴まで写ってるのは「SPROCKET ROCKET」ですが、一眼で撮ったかのような、シャープさですね。
価格も700円ほどで手に入れることが出来たので、間違いのないモノクロフィルムだったと思います。
コントラスト ★★★★☆
ノスタルジー ★★★☆☆
ドリーミー ☆☆☆☆☆
キレイ ★★★★★
面白さ ★★☆☆☆
価格 ★★★★☆