プロとアマチュアカメラマンの違い

「プロになりたいけど、どうすればいいですか?」

「プロをいつ名乗ればいいのか分かりません!」

「プロとアマの違いはなんですか?」

という質問を頂く事があります。そこを気にしている方がいます。

ブログでそういう記事を書くと、検索でやってくる方もいます。
てことで検索でやってきた方、初めまして、雨樹一期(あまきいちご)です。

 

プロを名乗るタイミングは?

ここは写真のブログなのでプロカメラマンで考えます。
さて、プロを名乗れるのはいつからでしょう? 仕事として100万円稼いでからでしょうか? 経費を引いて純利益が出てからでしょうか? 高級カメラを買ってからでしょうか? プロの元で修行してからでしょうか?

結論を先に書くと、そんなものはどうでもいいです。いまプロを名乗っている方もみんなそのタイミングはバラバラです。
自分がプロと言えばプロなんです。車の免許のように必要な資格というものがありませんから(写真館などなら「写真技能士」は必須です)。

 

境界線が曖昧

アマチュアがプロを名指して、『あれはプロじゃない!』『あの考え方はおかしい!』と思うこともあるかもしれないけど、本人はプロとしての自覚を持ってやっているのなら、やっぱりプロです。他人が言うことではありません。

『あの人はプロじゃない』というのは、仕事を依頼した本人(関係者)以外が言うのは、結局はお門違いだなーと思います。

確かに、まれに何の責任感もなくプロを名乗ってお金を貰っている人もいるかもしれないですが、そのうち何らかのトラブルも起きるでしょうし、それはここでは置いときます。

話が少し逸れてしまいましたが、誰がプロと名乗っていようと関係のないことです。アマがプロよりも儲かっていようが、プロがバイトしていようが、どうでもいいです。なので、プロとアマの境界線は曖昧です。人それぞれ。

どこからが浮気?みたいな感じかもしれませんね(笑)。

 

外見よりも中身が大切

大切なのは、『プロ』という言葉ではありません。
商品を撮るのが得意、風景を撮るのが上手い、温泉撮るならまかせとけ、スマホなら誰よりもキレイに撮れる、写真を教えるなら俺だ、子供を笑顔にするなら私よ、と。それぞれ得意分野があると思います。
逆に飛び抜けたものはないけど、平均的に80点を撮れる人もいます。知識や経験があれば、それなりにソツなくこなせるようにはなりますが、同じ写真でも必要なスキルは違ってきます。

「全部満点になってこそプロ?」
それじゃあ一生プロにはなれないです。写真は奥が深いですから。

たとえば、僕はトイカメラだけで言うなら、誰もが知っている大御所カメラマンより上手く撮れる自信があるし、知識も豊富だと思っています。
でも、温泉を撮ったり、ライティング使ってスタジオでポートレートを撮るなら、僕より上手い人はいくらでもいます。
猫は上手く撮れる自信はありますが、野生のトラは撮ったことさえありません。知識や経験で満遍なくは撮れますが、これが全部満点になるなんて遥か先です。

プロになりたいからといって、肩書きで着飾るのではなく、もっと具体的に「何を撮りたいか」「写真でどういった仕事をやっていきたいか」をキッチリと決める方がずっと大切だと思います。

 

決定的な違いは?

プロだろうとアマだろうと、対価としてお金を頂くのなら責任感が必要です。その中で、『自分が撮りたいように撮るのがアマ』なら、『依頼した方が満足するように撮るのがプロ』になります。
プロと名乗ったからには、高い完成度を求められます。境界線は曖昧ですが、僕の中ではそこの差は明確です。

長々と書いてきましたが、今の時代は肩書きなんて様々です。

写真を仕事にしていても、名詞に『プロ』が付かない肩書きの写真家もたくさんいます。なので言葉自体にはあまり拘らず、自分の中で責任感をしっかりもって、自分なりの肩書きを目指すのも一つの方法かもしれませんね。