
僕がフィルムカメラを使うのはいくつかの理由があります。
そもそも、単純に、フィルムカメラを持つだけでもテンションが上がります。ある意味それが全てかもしれませんが、しっかりと魅力も語っていこうと思います。
前回は偶然や過程を楽しみたいと、めっちゃ抽象的なことを書きました(笑)。
今回は、もっとシンプルな部分を書いていきます。
一枚を大切に撮れるから
フィルムは枚数に限りがあります。デジタルもSDカードの容量はありますが、残量を気にして撮ることなんて滅多にないですよね。
フィルムは最大でも36枚(+1,2枚)しか撮れません。中判だと12枚です。
だから、集中力が上がります。貧乏性かもしれませんが、一枚を大切に撮るようになります。
これまた抽象的な言い方ですが、連写した写真には出せない空気感が生まれます。
僕にとってはフィルムでしか撮れない一枚、というのがあります。
心が込められるから
大切に撮るということは、心が込もります。例えば「ありがとう」という言葉でも、心を込めるとより感謝が伝わるかと思います。僕に撮ってはそれと同じなんです。
デジタルで撮る時には心を込めない!ってわけではないんですが、全くの別物なんですよね。
人を撮るなら一番いい表情の瞬間を狙います。被写体の距離感も変わってきます。
もちろん、フィルムの雰囲気そのものが好きというのもあります。
撮れ高が変わるから

中判カメラは12枚しか撮れません。フィルムと現像代で1,500〜2,000円ほどかかります。一枚で発泡酒が買えちゃいます(笑)。
だからより一枚を大切に撮るようになります。言い方を変えると、適当には撮りませんよね。僕はデジタルで100枚撮るよりも、中判で12枚撮る方が、「いいな!」と思う写真が多いです。
振れば当たる、全盛期のイチローのような高打率になります。
高画質だからより良く見えるのもありますが、「12枚全部ええやん!」なんてことが多々あります。
カメラの性能頼りではなく、自分の技術で撮ったと思えるのも、一つの魅力ですね。
ただの自己満足ですが、それがあるからこそ、フィルムは楽しいです。