多重露光の撮り方〜その1「基本」

不思議で幻想的な一枚が撮れる多重露光。今回はそのコツについて書きます。

僕の撮影の2割〜3割くらいは多重露光ですが、お気に入りの一枚に出会える事は多々あります。適当に撮っても出来上がりが分からなくて面白いですが、練習を重ねることでコントロールすることも可能です。

上記の写真は、コントロールして撮影したもの。幻想的に撮れているかなと思います。

カモメのシルエットの中にメリーゴーランドの馬がはっきりと写っていますね。

では、なぜこうなったか?



 

コツは逆光+順光で撮ること

この写真は逆光で手を撮って(空に手をかざして、太陽を手の平で隠しています)、その後に順光で桜を撮っています。

まずは一枚撮りで考えます。逆光で撮ると腕〜手の部分が暗くシルエットに写りますよね。そこはあまり露光がされていない部分になります。逆に背景は空だったので、明るくなっています。

そこに二枚目を重ね撮りをすると、露光があまりされていない腕〜手の部分ほど、二枚目に撮った写真がハッキリと写ります。逆に背景の空は明るいので、桜も薄らという感じになっています。

一枚目が逆光なら、二枚目は順光にするのがコツですね。逆光+逆光なら暗い部分も無くなって、白飛びしちゃいます。

 

メリハリが出る

光の明暗差を考えて撮影することで、メリハリが出てきます。これは多重露光に限らず、写真撮影には必須なことですね。

とはいえ、何と何を重ねるか考えながら光もしっかり意識するのは難しいかもしれません。

多重露光のワークショップをする時はもっと簡単な撮り方を先に話していますが、しっかりコントロール出来るようになりたいのならこれが一番大切です。

まずはこれを覚えておいて下さい。

次回はもっと簡単にステキな多重露光写真が撮れる方法について書いてみます。

 

 

補足「カメラの感度設定はどうするの?」

僕はフィルムの感度(ISO)通りの設定をしています。

二回重ね撮りをするので、明るくなり過ぎないか心配される方もいますが、そこまで影響は出ません。

それでも「心配だーー!」という時は、設定をあげて撮影して下さい。たとえばISO100のフィルムなら、設定を200に。僕もクロスプロセス現像をする時はこの方法を使うことがあります。