こんにちは、フィルムカメラをこよなく愛する猫写真家の雨樹一期です。
今回は「FILM NEVER DIE」 から発売された新しいカラーネガフィルム 「IRO DRAGON FLY 100」 を使ってみました。
メーカー作例を見たときは、かなり好みの写りでした。
ただ、実際に撮ってみると印象は少し違っていて、思っていた以上に表情の変わるフィルムだと感じました。
撮影に使ったフィルムカメラは「CONTAX 167MT 」レンズは「 Planar 50mm F1.4」 です。
現像とスキャンはトイラボさんにお願いしました。
まずは無補正の仕上がりで見ています。
ニャンコの表情も相まって、雰囲気はかなり良いですね。粒状感も好みでした。
ただ、メーカー作例の印象とは少しズレがあり、「スキャンによって表情が大きく変わるタイプなのかもしれない」とも感じました。
これね、割と最近の新しいフィルムあるあるなんですよね。
ということで、この記事では、メーカー作例との違いも踏まえながら、「IRO DRAGON FLY 100 」の特徴や実際の写り、そしてフィルムスキャン専用のソフト「SilverFast 9」 を使った自宅での再スキャンについても書いていきます。
結果から説明すると、自宅の再スキャンでガラッと色味が変わりました。ぜひその違いを最後までご覧ください。
目次
色(IRO) DRAGON FLY 100(ドラゴンフライ)はこんなフィルム
FILM NEVER DIEから発売された新しい35mmフィルム、「DRAGON FLY 100 」は、雰囲気抜群のフィルムでした。
やわらかな空気感やオレンジ系の色味も含めて、印象に残る描写です。
粒状性も良く(ザラ付きも少なく)、空気や余韻を楽しむタイプのフィルムという印象。
ただ、良くも悪くもスキャンによって表情が大きく変わりそうな難しさも感じました。
メーカー作例どおりの色を期待すると少し戸惑うかもしれませんが、雰囲気重視で撮るならかなり面白い1本です。
使用カメラ:CONTAX 167MT
使用レンズ:Planar 50mm F1.4
作例レビュー|色味・粒状感・スキャンの違い
それでは、ここからは作例をもとに解説していきます。
結論は、フィルム自体は優秀なので3,500円という価格は仕方ないかなと。
でも、メーカーのサンプルとの色味の大きな違いがあって、「あ、またこのパターンか」となりました。
全体の色味は思っていたより暖色系
まず感じたのは、メーカー作例で見ていた印象よりも、実際の写りは少しあたたかみが強いことです。
少し? いや。かなり、ですね。黄色というよりも、ピンクやオレンジ系の色転びですね。
全体にレトロ感や、やわらかさを通り越して、独特の空気をまとったような仕上がりになります。
優れた粒状性と質感
画像の荒さもなく、ザラ付きもありません。白飛びや黒潰れもありません。
暗い部分ってザラ付きが強まるフィルムは多いのですが、それは感じませんでした。
コダックのエクターとかポートラのような高級感も感じました。
鮮やかさも感じられたので、エクターにオレンジ色をガバッと乗せたような印象。
コントラストも丁度良く。画像はしっかりと隅々まで表現されています。
使用した神レンズの「CONTAX Planar T* 50mm F1.4 MMJ」との相性も良かったですね。
スキャンで印象はかなり変わりそうなフィルム
今回あらためて感じたのは、このフィルムはスキャナーによってかなり表情が変わりそうだということです。
僕はいつもトイラボさんに現像をお願いしています。
というのも、フィルムの特徴を重視しており、いつも無補正で仕上げてもらえるからです。
でも今回はメーカー作例とは少し違う印象になりました。
というのも、同じネガでも、ラボや機種、スキャン時の解釈によって、色味や空気感は大きく変わります。
「DRAGON FLY 100 」は、色がいつも安定して揃うタイプというより、仕上がりの振れ幅も含めて楽しむフィルムなのかもしれません。
ということで、前回に記事を書いた「SilverFast 9」 で再スキャンし直してみることにしました。
SilverFast 9で再スキャンしてみる
今回の作例は、まずトイラボさんの無補正スキャンで見てきました。
その時点でも雰囲気はかなり良く、独特の空気感は十分に感じられました。
ただ、メーカー作例と比べると、今回の仕上がりは思っていたよりも赤〜オレンジ系の色が前に出ました。
このフィルム自体の個性なのか、それともスキャンによる印象の違いなのかは、もう少し見ていきたいなと思います。
そこで今回は、手元にあるフィルムのスキャニングソフト「SilverFast 9」 を使って、自分でスキャンし直してみることにしました。
ラボの無補正スキャンとどれくらい違いが出るのか追記していきます。
再スキャンしたデータ結果

今回いちばん驚いたのは、「SilverFast 9」 でスキャンし直したときの色味の違いでした。
トイラボさんのスキャンでは赤みが強く出ていたのですが、自分で再スキャンしてみると、かなり印象が変わりました。
同じネガでも、ここまで色味が変わるのかと正直驚きました。
左がトイラボさん、右が自宅スキャンですね。右の方がメーカー作例に近くなりました。ただ、木が茶色というよりうっすピンク被りしている印象はあります。
「DRAGON FLY 100」はフィルム自体のクセもあると思いますが、それ以上にスキャンによって表情が大きく動く可能性がありそうです。
ちおなみにトイラボさんでは業務用高機能スキャナーの「NORITSU HS-1800」を使用されています。
断定はできませんが、「NORITSU HS-1800」の自動処理だと、オレンジ系に転びやすいのかもしれませんね。
そして「SilverFast 9」の色被り除去もあり、これほどの違いが出たものだと思われます。
もともと、「DRAGON FLY 100」のようなプロファイルが曖昧で独特なベース色やトーンを持つ銘柄ほど、こういう結果になりがちなんですよね。

「SilverFast 9」では「NegaFix」で使用したフィルムのブランドを選ぶ欄があります。これによって、色味も若干変化します。
先ほどの桜の写真は「FILM NEVER DIE」というブランドが選べず、「other(その他)」を選択しましたが、今回は「Kodak Ektar」を選択してみました。
ちなみに「SilverFast 9」では明暗の調整も可能です。せっかく再スキャンするので、そこも調整。
うん。なんというか、普通の写真になりましたね 笑。天気が良くない日ということもあり、再スキャンした方は白っぽい感じ。
トイラボさんのスキャンの方が雰囲気が出ていますよね。
こちらは、ちょっと自分好みに再スキャンしてみました。
結果として、メーカー作例とのズレはスキャンの違いがかなり大きいですね。
今回あらためて、このフィルムは「どう撮るか」だけでなく、「どう起こすか」でも印象が変わる一本だと感じました。
ちなみに、コダックやフジなどのフィルムだと、ここまで大きな違いはありません。
「DRAGON FLY 100」のような特殊な銘柄による結果ですね。
IRO DRAGON FLY 100が向いている人
「IRO DRAGON FLY 100」 は、安定した色を求める人よりも、雰囲気や空気感を大切にしたい人に向いているフィルムだと思います。
粒状感も良く(ザラ付きが少なく)、少し揺らぎのある写りが魅力なので、雰囲気を重視する方にとってはおすすめです。
逆に、毎回安定した色味を求める人や、メーカー作例どおりの発色をそのまま期待する人には、おすすめできません。
無難にFUJIFILMやコダックのフィルムを使いましょう。
スキャンによって印象が変わるということもあり、その博打感や自宅スキャンなども含めて楽しめる人の方が向いていそうですね。
個人的には、雰囲気重視で撮りたい人、少しクセのあるフィルムを楽しめる人、自分で仕上がりを追い込みたくなる人にはかなり面白い1本だと感じました。
再スキャンした「SilverFast 9」はフィルム専用のスキャニングソフトなので、かなり追い込んでいくことは可能ですね。
埃やゴミの除去だけではなく、こういった特殊フィルムの色被りも調整してくれるのは、ありがたいです。
今回、いろいろ検証してみて、ちょっと好きになりつつあるフィルムです。
まとめ
ということで、スキャンによって色味や雰囲気がガラッと変わるフィルムということが分かりました。
なので、現像を出すラボによっても色が変化します。
補正が強めのラボだとまた違う結果になるかもしれません。
ちなみに、「DRAGON FLY 100」は通常のネガと比べると、現像後のネガの色味も違います。
一般的なネガは赤茶色系ですが、「DRAGON FLY 100」はややグレーっぽい色味。
なので、スキャナーによる結果の違いに関しては、フィルム自体のベース色や性質も関係していそうです。
こうした少し個性のあるネガほど、スキャナーやソフトによる解釈の差が大きく出るのかもしれません。
おすすめかどうか?
いいところと悪いところがハッキリしているので、好みの分かれるフィルムですね。
当ブログでは忖度せずに発言していますが、個人的には好き系フィルムではあるけど、価格も考えると常用フィルムにはならないという印象。
ただ、せっかくの撮影日なのにあいにくの曇り空、という日でも印象的な写真が撮れるので、ストックとして置いていてもいいですね。
とはいえ、ラボやスキャナーによって変わるので、なんとも言えない部分はありますが、ちょっとその博打要素ごと楽しむには面白いですよね。
他のメジャーフィルムだと、どこでも結果はほぼ同じですから。
あとはフィルムのケースやパッケージだけでもテンションがあがりますよね。めっちゃオシャレ。
僕は単純なので、「昭和カメラフィルム」しかり、思わず購入しちゃう系です 笑。
FILM NEVER DIE から発売されるフィルムは、基本的には限定が多いです。
気になった方はぜひゲットしてみてはどうでしょう?
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