トイカメラの王様、HOLGA(ホルガ)120のご紹介と採点です。
2025年末になり、当記事のアクセスが増えています。
僕の中での「これこそエモい描写でしょ!」と言いたい、ていうか若い方に聞いてみたいです 笑。「エモくない?」って
これがトイカメラブームの再燃とかになれば嬉しいんですけどね。
HOLGAはトイカメラとして有名ですが、元々は香港で大衆向けに安価で販売されたカメラです。
低品質の材料と単純なレンズで構成された安っぽい造りの為に、ぼけやゆがみ、周辺光量落ちや光漏れなどを起こします。
それがこのカメラの個性で、他のカメラでは絶対に撮れない一枚を生み出す、、、
ことがあります。
全滅することもあります 笑。
ここではそうならないための使い方や注意点、撮影のコツまで解説いたします。
目次
トイカメラとは?
トイカメラとはカメラに必要な機能がありません。高性能・高画質を目指したカメラではなく、写りの不完全さや偶然性を楽しむことを目的としたカメラです。
レンズはプラスチック製。露出もほぼ固定。ピントは甘いです。
光漏れや周辺減光することも珍しくありません。
なんじゃそのカメラは?と言いたくなる方もいるでしょうけど、それが魅力です。
一見すると「失敗写真」に見える描写でも、それが味となり、二度と同じ写真が撮れない偶然性こそがトイカメラの最大の魅力です。
とにかくカメラとして、いろんな機能が不足しているんですが、そんな困ったちゃんこそかわいくって。それを駆使して撮影するというのも、楽しいです。
トイカメラ全盛期は、いろんなトイカメラが販売されました。僕もプロ・トイカメラマンとして活動していました。
そのブームと共に売れた、LOMO LC-A。ついにオートフォーカスバージョンが発売されましたね。
欲しいけど、そのマニュアルでのピント合わせも味ではあったんですよね。
HOLGA120の使い方
撮影のコツや作例の前に、撮影の手順を解説。ここで間違えちゃうと、全滅もありえます。
数字の「120」というのはフィルムのサイズのことです。
HOLGA120ではブローニーフィルムを使います。
ブローニーフィルムには、120と220がありますが、HOLGAには220は使用できません。120を使いましょう。
「ブローニーフィルムって何?120って?」という方は、以下に詳しく解説しているのでまずはしっかりと読んでおきましょう。
フィルム装着の下準備としては、裏蓋を開けた本体に真四角サイズで撮影する用の「6×6のマスク」をセットをするか、縦長サイズで撮影する用の「6×4.5のマスク」をセットします。
マスクとはプラスチックの枠のことで、購入時に付いています。
おそらくはじめから「6×6のマスク」が装着されているかなと。中古品によっては、「6×4.5」のマスクはないかもしれません。
真四角の描写がHOLGAの魅力を最大限に出してくれるので、「6×4.5」は僕は使わないです。
もう一つ。スプールという巻き取り軸を右にセットしておきましょう。購入時に付いているかセットされています。
これがないとフィルムを巻き取れなくって撮影ができません。
フィルムの装填方法(入れ方)

まず、左にフィルムを装着します。この時、遮光紙(光を遮断してくれる紙)の先端が右にくるようにします。
遮光紙を右のスプールの溝に差し込んだら、カメラ上部にあるフィルム巻き上げダイヤルを回します。
連動して遮光紙が右側に巻き取られていきます。

ここね、よく空回りします。右側の遮光紙を手で押さえながら、巻き上げダイヤルを回すのがコツです。巻き送られていることを確認出来たら裏蓋を閉めます。
裏蓋中心にある矢印を合わせます。マスクが6×6ならば12に。マスクが6×4.5ならば16に。
ちょっと間違えそうになりますが、「撮れる枚数はこれだけですよ」という目印です。
赤いセロファンに数字の「1」が出てくるまで、フィルム巻き上げダイヤルを回して下さい。
なかなか数字が出てこないと感じるかもしれませんが、行き過ぎても戻すことは出来ないので慎重に。
ここから撮影していきます。1枚撮影したら次は「2」が出てくるまで回します。
それを繰り返して「12」の数字まで撮影が終わりましたら、後は遮光紙が見えなくなるまでダイヤルを回します。
一枚撮ったら、フィルムを送るのを忘れないように注意しましょう。
画像が重なっちゃいます。
それはそれで多重露光になって面白いですが、気付かず何枚も撮っちゃうとただのごちゃごちゃ写真になっちゃいます。
撮影方法

レンズの底にある、ダイヤルを合わせます。日中に撮るのなら「N」に。上記の写真は「N」にしている状態ですね。
夜に長時間露光をする際は、「B」にします。これも慣れてきたら挑戦したいですね。
「B」にしていると、シャッターを押してる間、ずっとシャッター窓が空いています(バルブモード)。
日中にこの状態で撮ると、ブレまくりの明るすぎる写真が撮れちゃいます。
撮影前に確認しておきましょう。

絞りは晴れと曇りマークのたった2種類。穴の大きさが変わります。
とみせかけて、実は晴れマークも曇りマークも同じ穴の大きさの機種も多いです 笑。
ピント合わせは目測です。
被写体までの距離に合わせて、レンズにあるマークを回転して中心の線にもってきて撮影します。
・人が一人のマークが80cm
・人が三人のマークは3m
・たくさん並んでいるのが5m
・山のマークが∞
ぶっちゃけ、5mに合わせたら本当にピント合うのか検証したことないです。
最短距離が80cmで、遠くのもの(5m以上先)を撮るなら山マークと覚えておくだけでもいいと思います。

12枚撮り終えた後は、遮光紙が見えなくなるまでダイヤルを回します。最終的には右側に全部巻き取られます。
巻き取られたら裏蓋を開けます。フィルムが左のスプールから、全部右に移っています。
右のフィルムを取り出して現像に出しましょう。
左の空のスプールは次の撮影の為に右側にセットしておきましょう。
種類
HOLGA120の後に、以下のように英語が並んでいます。
①HOLGA120N
②HOLGA120FN
③HOLGA120CFN
④HOLGA120GN
⑤HOLGA120GFN
⑥HOLGA120GCFN
まず「N」は無視して下さい。
「G」はレンズがガラスということです。ガラスの方が画像が鮮明になります。
Gが付いていないのはプラスチックレンズです。
「F」はフラッシュ搭載。「CF」はカラーフラッシュ搭載です。
HOLGAの特徴と魅力(作例)
ここから、作例と共に魅力をお伝えいたします。
HOLGAでしか撮れない世界が面白くって、猛烈に連れ出したくなる時があるんですよね。
先ほども書いたように機能面では劣るのですが、この唯一無二の描写はやっぱりハマりますよね。
フィルムの価格は高騰していますが、これからさらに高騰もしていくので、やっぱり興味あるのなら早くはじめる方がいいですね。
唯一無二のエモい描写と世界観
ちらっとしか咲いていないコスモス畑。なのに、雰囲気は抜群です(僕の中では)。これこそがホルガでしか実現しない世界です。
ちゃんとしっかり撮れるカメラで撮影すると、ただの『コスモス二分咲き』の写真になっていたと思います。
これだってただ桜を撮っただけなんですけどね。他のカメラとは違うぜ!ってのを感じて頂けるかと思います。
もちろん好き嫌いはありますけどね。
なぜ、こんな雰囲気を出せるのか?その理由はカメラのレンズにあります。
中心にしかピントが合わない
上記の写真を見ても分かるように、同じ距離でも中心以外はボケています。
HOLGAレンズの特徴です。
安価なレンズなので端までピントを合わせてくれません。おまけに四隅は暗くなります。
だって安いもん。しょうがないじゃないか、、と
この欠点が、唯一無二の世界観を作り出してくれています。
個人的には遊園地との相性は抜群だと思っています。色があるものを中心付近に撮ると絶大な効果がありますね。
夢の中の世界のよう。
ミニチュア効果
中心ピントを利用して少し高いところから撮ると、ミニチュアのような効果も生まれます。ぜひ試して見てください。
露出は固定なので天気のいい日に撮ろう
何度も書いてきましたが、トイカメラなのでたいした機能はありません(笑)。露出もほぼ固定なので、フィルム感度にもよりますが基本的には晴天の日中用です。感度400のフィルムを入れても、上記の写真のように夕方や日中でも日陰だと、かなりアンダー(暗く)になります。
とにかく、ホルガは良くも悪くも、想像を超えるんです(笑)。
利点は価格が安いこと
一番安く手に入るトイカメラかもしれません。オークションやメルカリなんかだと2,000円も出せば購入出来ます。
シャッター不良も起きやすいので、新品の方がいいかな。
扱いは少し難しいし、コツを掴むまでは失敗も多いですが、ほんと面白いカメラです。
で、割と画質も良いんですよね。
バルブモードで夜景も撮影可能

バルブモードでの撮影は三脚を使うか、カメラを固定する必要があります。
シャッターを何秒開いてたらいいのかなど、感覚でしかないのでやや難易度高いですが、夜景も撮影可能です。
HOLGA(ホルガ)の採点
ボディがプラスチックなので軽いですが、携帯性はよくないですね。そこはちょっとネックかなと。
ブローニーフィルムなので、たった12枚しか撮れません。きっと一枚を大切に撮るかと思います。
その瞬間がとても楽しいです。
いろいろ失敗もあるかと思いますが、それもふまえて描写をとことん楽しむためのカメラです。
一枚撮ったら、フィルムを巻き送るのを忘れないように気をつけましょう。
レンズの蓋も付けたままだと、真っ暗写真になっちゃうので気を付けて下さいね。
画質 ★★☆☆☆
価格 ★★★★★
操作性 ★★☆☆☆
使い心地 ★★☆☆☆
携帯性 ★☆☆☆☆
デザイン ★☆☆☆☆
ファインダー ★★☆☆☆
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