超広角・選べるフォーマット『LOMO LC-Wide』の採点

今回はLOMO LC-Wideの採点です。LC-Aをそのまま超広角にしたものです。

このカメラに関してはとにかく広角が好きかどうかですよね。
ちなみに僕は広角大好きですが、使用頻度はLC-Aの方が圧倒的に多いです。

LC-Aと同じく露出はオートなので、初心者の方にも使いやすいですね。

満足度 ★★★☆☆
描写 ★★★☆☆
画質 ★★★☆☆
価格 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆
使い心地 ★★★☆☆
携帯性 ★★★★★
デザイン ★★★☆☆
ファインダー ★★☆☆☆

 

広角好きには最適なカメラ

超広角の17mm(焦点距離)の世界を気軽に表現出来ます(LC-Aは32mm)。
カメラの価格はおよそ4万円と割高ですが、考えようによっては一眼の広角レンズを購入するよりも安いです。

17mmとか言われてもピンとこない方も多いかもしれませんが、実際に写真を見るとその広がりが分かって頂けるかと思います。

レンズの特徴というより、広角の宿命で逆光での撮影はフレアやゴーストが出現しやすいです。
虹の筋はいいのですが、頭の部分にでた丸い輪っかは少し邪魔かなーといったところ。
もちろん、アングルや光の強さによってはゴーストも出現しませんけどね。

僕はLC-Wideの逆光撮影は好きです。手に入れた方は積極的に試して頂きたいです。

以下はLC-Aとの差になります。写る範囲が全然違うのが分かると思います。

 

選べるフォーマット

専用のフレームがあって、普通の横長だけではなく真四角・ハーフでの撮影も可能です。先に書いちゃいますが、僕はどっちも使いません(笑)。

はじめに試したっきりで、そういえばフレームもどこへやら。

 

真四角(square)フォーマット

まず真四角。こちらはフレームによって撮れる範囲を狭めているだけです。左右が切られている状態で、撮れる枚数も横長と同じで36枚。

だから普通に撮ってトリミングすればいいだけ。普段からPhotoshopなど使っている方なら、それくらいなんの苦でもないです。

中判の『LC-A 120』に似た雰囲気になりますね。これはこれで悪くないです。

結局、後からトリミングすることもないので、真四角で撮る意味はあるかもしれませんけどね。

ハーフフォーマット

こちらを使うと倍の72枚撮影が出来ます。カメラの底面に切り替えのスイッチがあり、巻き送りが通常の半分になります。

上記は対になるような撮り方をしてみました。

たくさん撮りたい方にはいいかもしれませんが、僕は36枚でフィルム交換くらいがちょうどいいので、このフレームもほぼ使いません。
というか本当にどこに直したんだ。

 

多重露光で幻想的な世界に

多重露光も可能です。
問題は、広く写るということは余分なものも映り込んじゃうこと。

多重露光はある程度スッキリと写したいので、これについてもLC-Aでの多重の方が撮りやすいですね。

ハーフ撮影の説明で書きましたが、巻き送りを半分に切り替えることでひと味違った多重露光も可能です。
これはなかなかカッコイイでしょ。

少しずつ重ねながら巻き送ると、コマ間の隙間がなくなるので、無限パノラマも可能です。
コマ間が分からなくなるので、現像屋さん泣かせの撮り方ですが(笑)。

最近はその多重もやっていませんが、ただ広角に撮れるというだけでなく、遊び心もくすぐられるカメラですよね。

最初の一台には相応しくないかもしれませんが、サブカメラとしては重宝しますよ◎

やっぱり広角の独特の世界は迫力もあってカッコイイです。