これぞパーフェクトコンパクトカメラ!!「ROLLEI 35(ローライ35)」の描写に一目惚れ

はじめの一台にも、サブカメラにもオススメ。上級者まで、幅広くオススメ出来るカメラです。

コンパクトで外観も可愛くて格好良くて、カールツァイスレンズ搭載で描写も優れています。
初心者の方ならこれ一台でも問題なく撮れると思いますが、どちらかというと中級者〜がいいかもしれません。

その理由は以下の、3点
① 露出計は内蔵されていますが、絞りとシャッタースピードを自分で調整しないとダメなこと
② ピント合わせがLOMO LC-Aのように目測なので、慣れが必要なこと
③ 操作がやや複雑、というか変わっているので、説明書必須な無理なこと(笑)。操作方法・フィルムの装填はコチラより。

ということもあって、サブ機としてオススメなのですが、これ一台でも十分満足出来るかな、とも思います。
だったら、初めの一台でもいいような気もします(どないやねん)。他のカメラと若干使い方が違うだけで、慣れてしまえばって感じですね。

レンズを沈胴させるボタンとシャッターが前後に並んでいるので、撮ろうと思って間違えて沈胴ボタンを押して、「シャッター降りへん!」ってなることがあります。ローライ35あるあるです(笑)。

価格は4〜6万円なので、少しお高めです。ヤフオクやメルカリなら3万円以下で購入することも可能ですが、露出計が壊れている可能性もあるのでご注意を。古いカメラ(1967年〜74年発売)なので、シャッタースピードの低速など、粘りがあるものが多いです。

露出計の電池は互換用、もしくはMR-9 アダプターを使用します。

 

 

満足度 ★★★★☆
描写 ★★★★☆
画質 ★★★★☆
価格 ★★☆☆☆
操作性 ★★★☆☆
使い心地 ★★★☆☆
携帯性 ★★★★☆
デザイン ★★★★★
ファインダー ★★☆☆☆

 

沈胴式のレンズ。機能について

撮影時にレンズを引き出して使います。沈めた時は、LOMO LC-Aよりもコンパクト。
なので、いつでもカバンに入れておけますね。

メカニカルな外観は頑丈ですが、LC-Aよりもローライ35の方が重たいです。

電池は露出計に必要なだけで、なくても撮影は可能です。
シャッタースピードの最速は1/500秒と、やや使いにくいですが、開放の絞り値もF3.5なのでそこまで気にならないですね。

 

感性を引き出してくれるカメラ

上に書いたようにコンパクトなことが一つの魅力。いろんなとこで何度も書いていますが、常にカメラを持つことで自然とアンテナが立ちます。
いい被写体やアングルを自然と探すんですよね。光をキャッチする感覚も身に付きます。

このアンテナが重要です。カメラを常に持っているだけでも写真は上手くなります。
技術的な部分ではないけれど、感性が養われます。
スマホだとやっぱりそこは弱いです。カメラを持ち歩いている感覚はあまりありません。

技術や知識も大切ですが、感性も大切。そこに自分らしさが詰まっています。

それを教えてくれるカメラです。

デジタル一眼用のクローズアップレンズで無理やり接写してみました。フィルターをレンズにくっつけて撮影しています。
ローライ35のレンズ口径に合うものはなかったので、僕は少し大きめの52mmを購入。一眼やLC-Aでも使ってます。

 

搭載されたレンズ「Tessar 40mm F3.5」の魅力

ローライ35に搭載された「Tessar 40mm F3.5」の魅力は、優れた描写力と立体感。
開放がF3.5なのでボケ味は弱いですが、コンパクトなフィルムカメラの中では、圧倒的な描写力だと思います。

もう僕は一目惚れしちゃいました(惚れっぽい男)。

逆に言うと、綺麗に撮れすぎます。ピント合わせが目測なので、近くのものだと距離が合わずにボケちゃうこともありますが、無限遠で風景を撮影するとカリカリになります。

LC-Aも綺麗に撮れますが、別物ですね。画質に関しては普通の一眼と遜色ないです。

とはいえ、フィルムらしさもあります。「Tessar」はコントラストが強いので、写真が眠たくならないのも魅力ですね。

トイカメラ系ではなくて、しっかり撮れるフィルム一眼が欲しい。だけどコンパクトなものがいいなぁという方には、ローライ35も選択肢に入れてもいいですね。