こんにちは、フィルムカメラとオールドレンズを愛する猫写真家の雨樹一期です。
フィルムカメラに興味あるけど難しそう。どうせカメラもお高いんでしょー。
そう感じている初心者の方に、真っ先におすすめしたいのが「OLYMPUS OM-10 」です。
結論から言うと、下記の理由からOM-10は「フィルム一眼レフの入門機として今でも最適な一台」です
・露出はほぼカメラ任せ
・軽くて扱いやすい
・レンズ付きでも2万円以下で始められる
ということで、この記事では、なぜOM-10が初心者向けなのか、逆に「向いていない人」はどんな人かも含めて解説していきます。
これまでに僕はフィルムカメラを40台以上使ってきました。いまは10台ほどしかありませんが、その中で「OLYMPUS OM-10 」は気軽に、でもしっかり撮りたい時のカメラとして重宝しています。
作例も挟んでいきますが、もちろん「OLYMPUS OM-10 」で撮影したものになります。
ぜひその描写もご参考ください。
目次
OLYMPUS OM-10はなぜ初心者向けなのか?
フィルムカメラと聞くと、
・操作が難しそう
・露出を全部自分で決めないといけない
・失敗しそうで怖い
そんなイメージを持っている方も多いと思います。そんな中で心配ご無用なのが「OLYMPUS OM-10」の魅力であり、初心者さんにオススメするポイントになります。
絞り優先AE(オート露出) に対応したフィルム一眼
さきほど、「OLYMPUS OM-10 」は気軽に撮りたい時に使うと書きましたが、僕が所有している他の一眼レフは、少し重たかったり、フルマニュルなんですね。
装填したフィルムの感度に合わせて、絞りとシャッタースピードで露出を決めて、ピントを合わせて撮ること
ですが、OM-10は、絞り優先AE(オート露出) に対応したフィルム一眼レフです。おまけに軽量。
絞り優先AEなので、撮影時は、絞り(F値)だけを自分で決めて、シャッタースピードはカメラが自動で調整してくれる
という仕組みになっています。
デジタルカメラに慣れている方にとっても、かなり分かりやすい操作感ですね。絞り優先オート(AとかAV)で撮影されている方も多いですから。
「背景をボカしたいからF1.8で撮ろう」
「もう少しシャープに写したいからF5.6かな」
そうやって写真の表現だけを考えて撮影できるのが、OM-10の大きな魅力になります。
絞りを決めるだけで露出はオートなので、フィルムカメラにありがちな、
「設定を間違えて全部真っ黒・真っ白だった。やってもうた、、、」
という失敗が起こりにくいのも、初心者向けと言える理由です。
もちろん、オートフォーカスは効かないのでピントは自分で合わせる必要がありますが、撮影に集中出来るのも利点ですね。
軽くて扱いやすいので、持ち出すハードルが低い
OM-10は、一眼レフとしてはかなり小型・軽量。本体重量は約430gと、首から下げていても負担になりにくい重さです。
フィルム一眼の最終形態とされている「MINOLTA α-9」の半分くらいの重量(⇦これが重いだけかもですが)。
実際に、女性でOM-10を使っている方も多いですね。
軽さから選択している方も多い、フィルム一眼レフになりますね。
フィルムカメラは「持ち出して撮ってこそ楽しい」ものなので、重すぎない、大きすぎない、気軽にバッグに入れられるという点は、初心者にとってかなり重要です。
別の選択肢としてコンパクトフィルムカメラもありますが、一眼レフとは楽しみ方は若干違ってきますからね。
コンパクトフィルムカメラはサブカメラとして、もしくはもっとお気軽に撮りたい方にオススメですね。
そちらの選択も視野にある方は下記もご覧くださいね。
価格が手頃で、フィルムを始めやすい
OM-10は中古市場に多く出回っており、レンズ付きでも2万円以下で購入ですることが可能です。
「いきなり高価なフィルムカメラを買うのはちょっと不安…」
そんな方にとって、この価格帯は非常に安心感がありますね。
しかも、安いからといって写りが悪いわけではありません。
後ほど紹介しますが、「ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8」 などの定番レンズでも、フィルムらしい柔らかさと十分な描写力を楽しむことができます。
フィルムカメラの「基礎」を自然に学べる
OM-10は、フルオートすぎないのもポイントです。
・絞りを自分で選ぶ
・ファインダー内でシャッタースピードを確認する
・明るさの変化を意識する
たとえば、
・シャッタースピードが1/60以下になると、シャッター音が遅いな、手ブレしているかも、
・野外で絞り開放だと、露出オーバーになるんだ、
など。
こうした経験を積むことで、「写真ってこういう仕組みなんだ」という感覚が自然と身についていきます。
いきなり難しいことを覚えなくても、使っているうちに少しずつ理解できるんですよね。
これが初心者向けとしてOM-10をおすすめする大きな理由です。
OM-10で使えるおすすめレンズ
安いけどしっかり撮れて味がある|OLYMPUS F.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8
一万円以下で購入可能なレンズもあり、中でも僕は「ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8」がお気に入りです。
F1.8でもボケ感もしっかりあり、低価格ながらも存分に楽しんで頂けるカメラです。
逆光で撮影すると、虹色のゴーストも出ます。
セットで販売されているのは、「OLYMPUS G.ZUIKO AUTO-S 50mmF1.4」も多いですが、個人的には「ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8」が好きです。
銘玉!神レンズが使える|OLYMPUS ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2
これはもう、このレンズを使うためにOM-10を購入してもいいレベルの神レンズなんです。
欲しいカメラを選ぶ→レンズを買う、
という順番ではなく、
このレンズを使いたい→カメラを買う、
という選び方もありなんじゃないかなと思っています。
圧倒的描写力と、とろけるボケ。銘玉(めいぎょく)レンズとして、僕が神と崇めています。
50本以上は使ってきたレンズの中から厳選した「好きなレンズのTOP.10」でも、No.2を譲りません。
No.1とは使い勝手の良さの差。
描写力では「OLYMPUS ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2」が一番なんですよね。マクロレンズなので、寄って(大きく)撮影することもできます。
難点は90mmという焦点距離なので、普段使いには不向きであること。
価格が10万円前後と高いこと。さらに、あまり出回っていないことです。
でもね。それを分かった上で、OM-10を手に入れた方は、ぜひ使っていただきたいレンズですね。
*「OLYMPUS ZUIKO AUTO-MACRO 90mm F2」の作例写真は「OM-1」で撮っています。
OLYMPUS OM-10が向いている人・向いていない人
向き不向きの前に、OM-10は同じシリーズの初代「OLYMPUS OM-1」と比べると、廉価版のイメージはあります。
あえて悪く言うと、外観がOM-1よりも若干チープに見えてしまいます。シャッター音も、OM-1の洗礼された音とは違って、パコンという、まの抜けた音。
ただ、これはあくまでOM-1と比べたらというだけの話。OM-1はフルマニュアルなので、初心者や気軽に撮りたい時はOM-10の方が断然オススメなんですね。
OM-10が向いている人
・フィルムカメラが初めての方
・描写にもこだわりたい方
・フィルム一眼デビューの方
・いきなりフルマニュアルは不安な方
・本体もレンズも、コストを抑えて始めたい方
・軽くて持ち歩きやすい一眼レフを探している方
OM-10は絞り優先AEで撮影できるため、F値(絞り)だけ決めれば、シャッタースピードはカメラが自動で調整してくれます。
露出は気にせず、被写体にしっかいと向き合いたい、じっくり撮りたい方にとってかなり大きなメリットです。
OM-10が向いていない人
・シャッタースピードも含めて、すべて手動で操作したい方
・電池に頼らない機械式カメラが好きな方
・撮影時の操作感・メカ感を重視したい方
・外観の質感にもこだわりたい方
・マニュアル露出を学びたい、練習したい方
OM-10は基本的に電子制御カメラなので、電池がないとシャッターが切れません。
シャッタースピードをマニュアル操作することも可能ですが、専用の「マニュアルアダプター」が必要になります。
「すべて自分で決めて撮る楽しさ」を求める方には、少し物足りなく感じるかもしれません。
OLYMPUS OM-10のスペックと注意点
購入前に知っておきたい注意点
OLYMPUS OM-10は完成度の高いカメラですが、事前に知っておくべきポイントもあります。
それは電池がないとシャッターが切れないことです。
電子制御のフィルムカメラのため、電池が切れると撮影できません。
使用電池は普通に流通しているボタン電池「LR44 または SR44」。
2個必要ですが、ダイソーなどで2個入りでも売られています。
古いフィルムカメラだと、あまり流通していない電池を使うこともあるのですが、その点は安心ですね。
フルマニュアル撮影にはアダプターが必要
OM-10は「絞り優先AE」専用ですが、シャッタースピードを手動で操作したい場合は専用のマニュアルアダプターを装着する必要があります。
メリットっぽく言うと、それさえあればフルマニュアルでも撮れるってことですね。
僕も持っているんですが、どこへ行ったか見当たらず。
OM-10を使う時は気軽に撮りたい時。もう絞り優先でしか撮ってないので、使用してなかったんですよね。今後もきっと使わないかな。
露出補正は「感度設定」で行う
OM-10には、露出補正ダイヤルはありません。デジタル一眼で絞り優先で撮影される方は、よく使う機能ではないでしょうか?
ダイヤルはないけど、できないということではありません。
少し分かりにくいだけで、一応小さく+と−の表記もされています。逆に回してしまいそうな表記なので、以下を参考にしてください。
明るさを調整したい場合は、
・ISO感度を1段上げる → 暗めに写る
・ISO感度を1段下げる → 明るめに写る
という方法で調整します。もっと分かりやすく言うと、
【明るく撮りたい時】
ISO100のフィルムを入れている場合
→ 感度設定を ISO 50 に変更(露出補正+1)
【暗く撮りたい時】
ISO100のフィルムを入れている場合
→ 感度設定を ISO 200 に変更(露出補正−1)
OM-10のスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売年 | 1979年 |
| マウント | オリンパス OMマウント |
| 使用フィルム | 35mmフィルム(135フィルム) |
| フォーマット | フルサイズ(24×36mm) |
| シャッター | 電子制御式フォーカルプレーン |
| シャッタースピード | 1秒〜1/1000秒、B |
| 露出制御 | 絞り優先AE(AE専用) |
| マニュアル露出 | なし(※マニュアルアダプター装着で可) |
| 露出計 | TTL測光(中央重点測光) |
| 露出補正 | ISO感度設定による擬似露出補正 |
| ISO感度 | ISO25〜ISO1600 |
| ファインダー | ペンタプリズム式 |
| ファインダー表示 | シャッタースピード表示(赤色LED) |
| ピント合わせ | マニュアルフォーカス |
| 電源 | ボタン電池(SR44 / LR44)×2 |
| 電池なし時 | シャッター不可 |
| フィルム装填 | マニュアル |
| フィルム巻き上げ | レバー式 |
| フィルム巻き戻し | 手動(Rボタン+巻き戻しクランク) |
| 多重露光 | 非対応 |
| 重量 | 約430g(ボディのみ) |
| サイズ | 約136 × 83 × 50 mm |
他のOMシリーズとの違い
OMシリーズは種類が多く、混乱しやすいですよね。ざっくり違いをまとめます。
【OM-10】
絞り優先AEがメイン
電子制御
軽くて安価
初心者向け
【OM-1】
完全マニュアル
機械式
電池不要(露出計のみ使用)
操作を学びたい人向け
【OM-2】
絞り優先AE・マニュアル撮影可
機械式+電子制御のハイブリッド
やや価格高め
中級者向け
OM-1はフルマニュアルなので、初心者にはややハードルは高くなりますね。でも自分で撮ったという気持ちは一番味わえます。
OM-2に関しては絞り優先もマニュアルでも撮ることが可能です。ただ値段が少し高め。操作もやや複雑になります。
OM-10は複雑な操作を排除した、撮ることに集中できるフィルム一眼です。この中で最も安価。
今回の記事はお気軽にはじめるのに最適なカメラとしてOM-10を紹介しています。
OM-10の使い方は難しい?初心者でも大丈夫?
結論から言うと、かなり簡単です。このシンプルさが初心者向けの大きな理由の一つですね。
【基本的な撮影の流れ】
①フィルムを装填
②ISO感度をフィルムに合わせる
③絞り(F値)を決める
④ピントを合わせる
⑤シャッターを切る
*シャッタースピードはカメラが自動で決めてくれます。
【フィルムの巻き戻し方法】
①カメラ全面(正面から見て左側)の「R」ボタンを反時計回りに90度回転
②巻き戻しクランクを時計回りに回す
③軽くなったら裏蓋を開けてフィルムを取り出す
④「R」ボタンを戻す
まとめ|OM-10は「フィルムを楽しむための最初の一台」
OLYMPUS OM-10は、操作が簡単で、安価で、軽量で、でもちゃんと写真が撮れる。
初心者にとって、絶妙な立ち位置のフィルム一眼レフです。
フィルムカメラに興味はあるけど、何を買えばいいか分からない。失敗したくない。
そんな方には、めちゃくちゃおすすめできる一台ですね。
画質 ★★★★☆
価格 ★★★★★
操作性 ★★★★★
使い心地 ★★☆☆☆
携帯性 ★★★★☆
デザイン ★★☆☆☆
ファインダー ★★★☆☆
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