
こんにちは、フィルムカメラとオールドレンズを愛する猫写真家の雨樹一期です。
今回のテーマは「フィルムカメラで撮る多重露光」についてです。
「多重露光ってなに?」
「どうやって撮るの?」
そんな方は、まずはぜひ作例を見てみてください。
一枚の写真の中に複数の時間や景色が重なった、幻想的でアーティスティックな描写にきっと驚かれると思います。
多重露光は奇跡の一枚が撮れる技法でもありますが、
「やってみたけどうまくいかない」
「ごちゃごちゃしている」
「何が正解なのか分からない」
「偶然任せになってしまう」
と感じている方も多い撮影方法です。
この記事では、多重露光の仕組みから具体的なやり方、成功のコツまで、実際の作例とともに解説していきます。
これから挑戦したい初心者の方はもちろん、
「表現としてもう一歩先に進みたい」という方にも、きっとヒントになる内容です。
目次
フィルムカメラの多重露光とは?

多重露光とは、1コマのフィルムに2回以上シャッターを切り、複数の像を重ねて写す技法です。
複数撮り重ねることもありますが、基本は二重露光です。
上記の写真は、「カモメ」と「観覧車」の写真を重ね合わせています。
フィルムカメラでは、撮影後にフィルムを巻き送らず、同じ場所に重ねることになりますね。
アナログな合成ですね。
以下、分かりやすようにデジタルで撮った写真を使って説明します。
デジタル一眼の中には多重露光撮影が可能な機種もあります。
【簡単解説】多重露光の仕組み

まずはとっても分かりやすい作例で解説しますね。
まずは大阪のシンボル「通天閣」を撮ります。少し暗めに撮影していますが、それには理由もあります。
理由については後ほど説明しますね。

続いて、近くにあったレトロなゲーセンの看板を撮影します。
この二枚が重なった画像が次の写真です。

マリオが見事に通天閣に入り込みました。
これはデジタルカメラの機能で画像を重ねているため、3枚の画像がデータとして残っていますが、フィルムカメラだと撮り重ねているので、1枚になりますね。
昭和の心霊写真はたぶん多重露光!?
さて、少し話が逸れますが昭和世代に懐かしい「心霊写真」。
「ありえないくらいでっかい人の顔が写り込んでいる!!」
『こわーーい!』
とかありましたよね。
これ、ほぼほぼ多重露光です笑。
実際には狙った多重露光ではなく、フィルムの巻き送り不良などで、画像が重なってしまったものだと思います。
なので撮影した方も「なにこれ!?」って思ったんだと。
今って誰もがカメラを持つ時代になったので、撮影されている枚数はフィルム時代と比べ物になりません。
でも、心霊写真ってあまり聞かないですもんね。
多重露光ができるフィルムカメラ
多重露光ですが、すべてのカメラで出来るというわけではありません。フィルムカメラは一枚撮影するとシャッターにロックがかかります。
フィルムを巻き送らないと、次のシャッターが切れないんですね。
厳密に言えば、無理矢理やれば出来るのですが、その方法は後ほど解説するとして。
基本性能として多重露光が来るカメラは実はあまり多くありません。
その一部をご紹介しますね。
LOMO LC-A+(LOMO LC-Wide)

多重露光が流行ったのはこのカメラからと言えるくらい、僕の多重露光写真は9割がこのLOMO LC-A+です。
撮影後に、カメラ底面のスイッチをスライドするともう一度シャッターを切ることが可能です。
「Splitzer(スプリッツァー)」という多重露光用のアクセサリーも販売しており、それを使えば写真を分割して撮ることが可能です。
分割というか、レンズの一部分を隠せるアクセサリーですね。
これは上と下を分けて撮影しています。
①花の咲いているところで、上部分を「Splitzer」で隠して撮る→下部分の花が写る
②観覧車のあるところで、下部分を「Splitzer」で隠して撮る→上部分の観覧車が写る
→観覧車の前に花が咲いているような写真が撮れる。
こちらも水面に反射しているのではなく、上と下で分けて、それぞれ同じ構図で撮影をしています。
この撮り方は若干ややこしくなってくるので、ある程度の計算は必要です。
①カメラを縦にして、下を隠して観覧車を撮る
②上を隠して、カメラを180度回転して観覧車を撮る
書いていても意味が分からなくなってきます 笑。
ぶっちゃけ「Splitzer」がなくても、厚紙とかでレンズを隠せばいいんですが、「Splitzer」はもっと細かく分けれるし、ズレがない写真を撮ることが可能です。
たとえば、四分割して撮るとか、いろいろ楽しめるアクセサリーですね。
Nikon FEやF3・Canon A-1など「多重露光レバー」がついた機種

フィルムの一眼でも多重露光が可能です。
ただ、全機種対応しているわけではないのでご注意ください。
巻き上げレバーに、小さい別のレバー(多重露出レバー)があれば多重露光が可能です。
人差し指でレバーを引きながら、巻き上げレバーを右に送ります。
多重露出レバーを引くことで、中のフィルムを空回りさせているってことですね。
CONTAX G1
コンパクトフィルムカメラの中にも、多重露光機能が搭載されている機種があります。
コンタックスG1はオートフォーカスの高性能カメラです。
ピントが外れるというミスも防げますね。
チェキinstaxシリーズ( mini 90 ・SQUAREなど)
ちょっと番外編ですが、チェキでも多重露光機能が備わっているものがあります。
「Lomo’Instant」でも多重露光が可能です。
これは「instax mini 90」で撮影しました。
余談ですが、なぜか『チェキを撮る写真家』で地上波のニュース番組に出たことがあります。
ぶっちゃけると実際はあんまり撮っていないのですが 笑、カメラ発売前に実機撮りをさせて頂いたこともあって、検索で引っ掛かったのかなと思います。
撮影しているロケ風景を撮られた後は、インタビュー形式でいろいろ話したのですが、多重露光の話はバッサリいかれました(笑)。
ま、テレビ的にはちょっとマニアックな話ってことなんでしょうね。せっかく熱く語ったのにな。
フィルム多重露光で失敗しないためにメカニズムを知る
多重露光は、まさに「奇跡の一枚」と出会える撮影技法です。
偶然が重なって生まれる幻想的な写真は、フィルムならではの魅力です。
でも、奇跡を求めて闇雲にシャッターを切っていても、なかなか理想の一枚には出会えません。
多重露光は「どう重なるか分からない、運任せの撮影」と思われがちですが、実はある程度コントロールすることが可能です。
光や露出の考え方、完成図を少し意識するだけで、失敗はぐっと減り、狙った雰囲気に近づけるようになります。
そして、その積み重ねの先にこそ、本当の意味での「奇跡の一枚」が生まれるんですよね。
ここからは、
・押さえておきたい基本的な考え方
・おすすめの被写体
・さらに表現を広げるための応用テクニック
を、順番にご紹介していきます。
基本は「逆光+順光」を組み合わせる
この作例では、1枚目を逆光、2枚目を順光で撮影しています。
まず1枚目は、空に向かって手をかざし、太陽を手のひらで隠すようにして撮影しました。
逆光で撮ることで、腕から手の部分は暗くシルエット状になり、背景の空は明るく写っています。
ここでポイントになるのが「露光量の差」です。
逆光で撮った写真では、
・腕〜手の部分:露光が少なく、暗い
・空の部分:露光が多く、明るい
という状態になります。先ほど通天閣の写真をわざと暗く撮っていたのも、この条件を満たすためです。
この状態で2枚目を重ね撮りすると、露光が少なかった暗い部分(腕〜手の部分)ほど、2枚目の写真がはっきり写るという特徴があります。
そこで2枚目は、順光で桜を撮影しました。
すると、1枚目で暗くなっていた腕〜手の部分に、桜がくっきりと重なって写り、逆に明るかった空の部分には、桜がうっすらと重なる仕上がりになります。
これが「逆光+順光」がうまくいく理由です。
もし、
・逆光+逆光
・順光+順光
で重ねてしまうと、暗い部分がなくなったり、露光オーバーになりやすく、白飛びしたり、全体が眠たい印象になってしまいがちなんですね。
多重露光をコントロールする第一歩として、「1枚目は逆光、2枚目は順光」で撮影。
この組み合わせをぜひ意識してみてください。
順番はどちらが先でも大丈夫です!
暗い部分に重ねたい被写体を入れるので、若干コントロールには苦戦するかもしれません。
何度か試してみてくださいね。
露出の設定を変更する(暗く撮る)
多重露光で失敗しやすい原因のひとつが、露出オーバーです。これはフィルムの特性上、どうしても起こりやすいポイントでもあります。
多重露光は、1コマのフィルムに複数回光を当てる撮影方法です。
つまり、何も考えずに通常露出で2回シャッターを切ると、単純に「光が2倍当たる」ことになります。
結果どうなるかというと、明るく白飛びしてしまいます。
*メカニズム的な話なので、明るめな写真が好きならこれもあり。
そこで大切なのが、最初から暗めに撮ることですね。
目安としては、露出補正で −0.6〜−1EV程度に設定して暗く撮ります。
LOMO LC-A+には、露出補正ダイヤルがありません。
そのため、ISO感度の設定を変えることで、疑似的に露出をコントロールします。
たとえば、
ISO100のフィルムを入れている場合 → 感度設定を ISO200 に変更
カメラは「感度が高いフィルムが入っている」と誤認識するため、実際よりも光を抑えて撮影してくれます。
多重露光は感覚的な撮影に見えますが、実は「光の引き算」がとても重要な撮影方法なんですよね。
そこから、偶然と必然が交わる「奇跡の一枚」が生まれてきます。
何と何を重ねるか考えながら、光の明暗差を考えて撮影することで、メリハリが出てきます。これは多重露光に限らず、写真撮影には必須なことですね。
たとえばこちらは4回重ねています。空から降る花を手の平で受け止めるイメージで撮影しました。
花のサイズを3回に分けて撮影、逆光で手の平を撮影しています。
感度100のフィルムを入れていましたが、感度設定を800にして撮影しています。
重ねる枚数が多い時は、露出を調整しましょう。
フィルム多重露光のコツは下地作り|一枚はシンプルなものを撮る
とはいえ、明暗差を意識して撮るのは難しいです。そこで、それを一旦無視した多重露光の簡単なコツをご紹介します。
よくある失敗が、
ごちゃごちゃした写真+ごちゃごちゃした写真
この組み合わせ。
当然ですが、
「……なんじゃこりゃ?」という結果になりがちです。
そこで試していただいのは、一枚はとにかくシンプルな被写体にすることです。
僕の多重露光はほぼこれ。下地+αの撮り方なんですよね。
簡単だけど、これだけで多重露光の成功率は一気に上がります。
花+α
まず、おすすめなのが、「花+α」の組み合わせです。
一枚目は、花を撮ります。
たとえば、花壇に咲いている花を 真上から 撮影します。
この時、花を画面いっぱいに入れて、背景の情報をできるだけ減らすのがポイントです。
花壇の横の道路や地面は写らない方がいいですね。
次に、二枚目として「α」を撮ります。
作例では、花の上に観覧車を重ねています。花壇の暗い部分に、観覧車がしっかりと写っているのが分かりますね。
僕は観覧車をよくモチーフにしているので、この「α=観覧車」になることが多いですが、自分が「好き」だと感じるものがあれば、多重露光がぐっと楽しくなります。
動物や人物。建物でもいいですね。
「花+自分らしい被写体」
この組み合わせは、多重露光を始めたばかりの方に特におすすめです。
空+α
続いては 「空+α」 の組み合わせです。
これは露出の調整で失敗することもありますが、簡単で、しかも面白い多重露光のパターンです。
ポイントは「空なら何でもいい」というわけではないことです。
曇り空はNG です。ただ白く明るく写るだけで、重ねても表情が出ません。
狙いたいのは、青空の中に雲の存在感がある日の空。
夏の入道雲もいいですね。
なので、厳密に言うと 「青空+雲」+「α」 という組み合わせですね。
上記は、大阪の新世界にある映画館を撮っていますが、ちょっとホラーな感じにもなって、面白いです。
「エロさ求めて、黄泉の国に歩みを進めるおやじたち」みたいな 笑。
花と違って、空はどこからでも見えますからね。
お手軽感もあるので、ぜひお試しください。
多重露光ができないカメラで撮る方法
冒頭で、多重露光ができるフィルムカメラをご紹介しましたが、
「自分の持っているカメラは対応していない…」という方もいらっしゃると思います。
「じゃあ、他のフィルムカメラでは多重露光はできないの?」
そう思いますよね。
実はこれがほとんどのフィルムカメラで多重露光は可能なんです。
特別な機能がなくても、ちょっとした仕組みを理解するだけで、多重露光は楽しめます。
ここからは、多重露光機能がないフィルムカメラでも撮影する方法を、ご紹介していきます。
「今持っているカメラで試してみたい」
そんな方は、ぜひこの先も読んでみてください。
撮り切って、巻き戻して、撮り重ねていく方法
見出しの通り。「撮る→戻す→撮る」方法です。
少し手間はかかりますが、仕組み自体はとてもシンプルです。
撮影手順

① フィルムを装填し、スタート位置に印をつける
まずフィルムを装填し、空シャッターを切って「フィルムが巻き送られて止まった位置」を確認します。
その位置に油性ペンで印をつけておきます。
*ここが、あとで重ねる際のスタート位置になります。
② 普通に36枚撮影する
あとは通常通り、フィルム1本を最後まで撮影します。
③ フィルムを巻き戻す
撮り終えたらフィルムを巻き戻します。
できれば、フィルムの先端(ベロ)が出た状態で止められると理想的です。
もし完全に巻き取ってしまった場合は、
「フィルムピッカー」を使って先端を引き出してください。

④ 再度フィルムを装填し、スタート位置を合わせる
再びフィルムを装填し、①で付けた印と、フィルムが巻き送られて止まる位置を合わせます。
ここが一番難しいポイントです。
印をつけた位置と、フィルムを送って止まる位置がたいてい、ズレてしまいます。
うまく合わない場合は、何度かフィルムを入れ直します。
それでも合わない際は、シャッターを切って、一旦印の位置を通り過ぎます。その後に、フィルムの巻き戻しクランクを使って、フィルムを①と同じまで戻します。
スタート位置を合わせる調整は難しいですが、ほぼどんなカメラでも多重露光が可能となります。
逆に言うと、多重露光の出来るカメラから選ぶのではなく、好きな描写のカメラからも選べるということですね。
以下の記事にて、さまざまなフィルムカメラをご紹介しています。ご参考ください。
▶︎【初心者向け】気軽に始められるコンパクトフィルムカメラおすすめ9選|写真が楽しくなる推しの一台
▶︎これこそエモい!!プロカメラマンがオススメするフィルムカメラ TOP 12【2025年版】
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この方法の欠点は、完全に同じコマ位置に重ねるのが難しいことです。
どうしても、コマズレ、コマ間の黒い部分が写り込むといった現象が起こりやすくなります。何度か試すことでズレは小さくなるし、少しのズレならトリミングで十分カバー可能。
なので、過度に神経質になって、ピッタリ合わせる必要はありません。
また、メモを取っておかないと、何が重なるか分からないことです。それは逆に面白味でもありますけどね
普通にセットするとスタート位置同じ場所になる機種もあります。
僕が試して全く同じ位置になったのが、『CONTAX Aria』・『CONTAX T3』・『NATURA CLASSICA』です。
『CONTAX 167MT』・『MINOLTA α-9』はズレました。
試す方法は、
①一度セットして自動でフィルムを巻き送ります。
②そのまま裏蓋を開けます。
③そこに印をつけます。
④フィルムを取り出します。
⑤少しフィルムを巻き戻してから再度セットします。
⑥裏蓋を開けて、印の位置を確認します。
フィルムスワップについて
先ほど紹介した方法を応用すると、自分以外の人と多重露光を楽しむ「フィルムスワップ」という撮影も可能になります。
これは、僕が撮影したフィルムを別の人に渡して、その人が同じフィルムに重ね撮りをする、という遊び方です。
ようは、
・一枚目は自分の視点
・二枚目は誰か別の視点
が一枚の写真の中で交差することになります。
どんな写真が重なるのかは、現像するまで分かりません。でもそこが、このフィルムスワップのいちばん面白いところです。
同じ場所で撮ってもいいし、まったく違う街、違う時間、違う被写体を重ねてもいいです。住んでいる場所が違う方なら、地域性も出て楽しいですね。
そこには、自分ひとりでは絶対に生まれない世界観が写ります。
多重露光は「光を重ねる表現」ですが、フィルムスワップはそこに 「他の方の感性」 が加わる表現でもあります。
僕は写真の生徒さんと何度かやってみましたが、仲のいい写真仲間と試してみるのもおすすめですね。
完成した写真を見ながら語り合う時間も、きっと楽しい体験になりますよ。
これまでのテクニックを駆使した多重露光テクニック
上記の写真はカモメを逆光で撮影して、そのシルエット(暗い部分)にメリーゴーランドの木馬が入るように撮影したものになります。
カモメを撮っているので、背景は空になります。
雲の雰囲気もミステリアスな雰囲気を強調してくれていますね。
色味もド派手で不思議になっていますが、これはクロスプロセス現像をしています。
以下、ご参考ください。
多重露光用の下地フィルムをつくる
さきほどご紹介した「撮り切って、巻き戻して、撮り重ねていく方法」。
これで、僕は下地フィルムを作ります。
ようは、多重露光ってその場で撮り重ねる手法ですが、その場に重ねたいものがない時があるんですね。
花はないし、空は曇っている。
そんなことが多々あります。
なので下地として、花だけを36枚撮り切ったフィルムを先に作っておくんですね。空でもいいです。
上記の写真はカモメだけを撮った下地を持って、遊園地で撮りました。
めちゃくちゃオススメの多重撮影術です。

下地作りの際にメモをしておくと、成功率があがります。
ざっくりとでもいいです、撮影メモをしておきましょう。
・1-10枚目ー花を左に寄せて撮影
・11-20枚目ー花を右に寄せて撮影
・21-36枚目ー花を真上から撮影
このメモを元に、重ねる画像の構図を決めます。花を右に寄せた撮った部分には、左にメインの被写体を入れます。
適当に下地を作るのも、どう重なるか分からない楽しみにはありますが、運任せにもなります。
そこを自分でコントロールすることで、意図的に狙った写真にぐっと近づけることも可能です。
多重露光の撮影に慣れてきたら、試してみましょう。
『黒』を利用して撮影する
多重露光で撮影していると、黒い服を着ている人物の上に、次の写真がくっきり重なることがあります。
これは偶然ではなく、フィルムの仕組みによるものです。
フィルムは「光が当たった部分だけ」が記録されます。
黒い服は光をほとんど反射しないため、フィルムにとってはあまり露光されていない状態になります。
つまり、黒い部分はまだ写真が入り込める“余白”が残っている状態なんですね。逆光で撮影した時と同じ状況を生み出せます。
そこに2枚目の写真を重ねると、すでに明るく写っている部分(空・白い壁など)にはあまり乗らず、露光が足りていない黒い服の部分に、次の写真がはっきりと写るという現象が起きます。
まとめ
多重露光の基本的な考え方として、まずはこの3つを覚えておきましょう。
・暗い部分ほど、次の写真が乗りやすい
・明るい部分ほど、次の写真が乗りにくい
・どちらか一方はシンプルにする
シルエットや黒い服、影などの暗い部分は、多重露光において最高のキャンバスになります。
また、2枚重ねる際は1枚をシンプルにすることで、成功率がぐっと上がって写真の世界観も統一されます。
これらを意図的に使えるようになると、多重露光の表現は一気に広がります。
多重露光は「運任せの撮影」ではありません。明暗を意識することでコントロールできる表現なんですね。
これまで多重露光を続けてきて、改めて感じるのは、写真はやっぱり「光」がすべてだということ。
その光をどう使うかを考える時間こそが、多重露光のいちばんの楽しさなのかもしれません。
偶然生まれる奇跡の一枚ももちろん嬉しいですが、意図を持って、イメージ通りに重ねられたときの喜びは、他では味わえません。
そして撮り続けていくと、その「意図」を超えた、本当の奇跡の一枚と巡り合える瞬間がきっと訪れますよ。
写真の個人レッスン|ワークショップ
2026年は大阪や東京にて、オールドレンズやフィルムカメラのワークショップを開催する予定です。
日程は、SNSやホームページ内でも告知しますが、LINEの友達登録登録していただければ、開催が決定した際に募集案内を送らせて頂きます。
ワークショップの内容は様々なので、これからフィルムカメラやオールドレンズを始めたい、学びたい方のためにマンツーマンのレッスンも実施しております。
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