Huawei P10のカメラ機能「ワイドアパチャー」とは? 騙されたらアカン!凄いけど!

当ブログの物撮り(カメラやフィルムの写真)は8割くらいがスマホのカメラで撮影しています。デジタル一眼を出すのが面倒臭いのもありますが、スマホで充分だからでもあります。

スマホはHuawei P10ダブルライカレンズということで話題になりましたが、描写はスマホレベルじゃありません
うっすーいスマホに内蔵されたレンズなのに、どーなってんでしょう。(僕が普段どれだけ重たいフィルムカメラを使っていることか)。

トップの写真もHuawei P10で撮影しました。基本的にコントラストが強めでカッチリと撮影されるので、僕は編集することも多いです。

それもカメラの編集機能内で充分調整が可能。エフェクトで雪を降らせることも。

なによりこのボケ具合。スマホで撮った感じはしないですよね。

 

疑似ボケかーーい!!

と、いきなり突っ込んでますが、このカメラの最大の特徴が一眼のようなボケのある写真が撮れることです。それをウリにもしています。
このボケ味を可能にしているのが、ワイドアパチャー撮影です。背景が少しボケているの分かりますか?

でもこれ、実際にボケているのではなく、デジタル処理が施された疑似ボケになります。どーいうこと?ってなりますよね。

今回はカメラ全体のことではなくて、そんなワイドアパチャー機能について、利点と欠点をふまえながら書いていきます。

 

利点は後からピント位置や絞りの調整が可能なこと

まずは利点です。ワイドアパチャー機能をONにして撮影すると、撮影後にピント位置と絞りの変更が可能になります。
ピント位置というのはどこにピントを合わせるのかです。絞りというのはカメラ用語ですが、Huaweiのカメラでは0.95〜16まで調整が可能です。簡単に言うと、数字を小さくするほどボケて、大きくするほど全体にピントが合います。

あまり写真のことを知らない方は、「プロの撮る写真は背景がボケていてキレイ!!」と言いますよね。でも、少し写真をやっていくとすぐに覚えるので、たいしたことではありません。

でもでも、これまでのスマホではそんな撮り方が出来なかったんです。それを可能にしちゃったのがワイドアパチャーです。

分かりやすく極端な調整をして比べてみます。

①猫にピントを合わせて絞りを0.95に
絞りの数字を一番小さくしました。背景がボケて右上には玉ボケも出来ていますね。猫の顔にはしっぱりとピントがきています。実際に撮影した時の、調整をしていない写真です。

以下は撮影後に調整した写真です。

 

②背景にピントを合わせて絞りを0.95に
猫がボケちゃいましたね。分かりやすい失敗写真みたいです。写真の撮り方的には猫にピントが合っている方がいいですからね。

 

③猫にピントを合わせて絞りを16に
絞りを最大の16に調整すると猫にも背景にもピントが合うようになりました。これまでのスマホ写真ってこれですよね。ごく普通の写真。

 

このことからも分かるように、実際の撮影時は絞り16で全体にピントが合うように撮影されています。じゃないと後から背景にピントを合わせることも出来ませんからね。

フィルムカメラ好きな僕からすると、とんでもない機能です。

実際にこの場所で撮影する時は猫にピントを合わせると思うので、どれだけボカすかを後からいくらでも変更出来るというのが、ワイドアパチャーの最大の利点になりますね。



 

欠点は輪郭部分がうまく反映されずに不自然になること

先ほども書いたように、疑似ボケです。これには致命的な弱点があります。これが改善されない限り、まだまだデジタル一眼の方が上位なのは変わりません。
まぁ、この先も逆転することはありませんが。

その弱点とは、ボケ部分をちゃんと選んでくれないことです。

ごちゃごちゃした場所や隙間がたくさんあるものにはかなり弱いです。上の写真は世にも珍しい『真っ白い鳩と真っ黒い鳩の追いかけっこ』風景ですが、金網の部分を見ると変なボケ味になっているのが分かると思います。

拡大してみるとバレバレです。

ほんとは金網の隙間(背景)全部にピントが合わないといけませんが、細かい部分はザックリです。
フェンスだけでなく、鳩のクチバシにも違和感がありますよね。

処理する側も困ったんでしょう。

「アカン、全然分からん。もうこんでエエわ(これでいいや)!」と。

 

じゃあどうすればいいの?

背景をスッキリさせましょう。たとえば人を撮るなら公園などの広い場所で、人物と背景に距離をつくります。これはこのカメラに限らず、どんなカメラで撮る時も言えることですけどね。

処理する側も褒めてくれるでしょう。

「分かりやすいやん!いっつもそーやって撮りーや!」って。

欠点は仕方ないとして、それでもキレイに撮れることに変わりはありません。
普通のカメラモードでは、感度(ISO)やシャッタースピード、ホワイトバランスの変更なども可能です。

逆に僕は絞りを16にしてパキッとさせるのもお気に入りです。かーなりしっかり撮れます。コントラスの強さといい、リバーサル現像みたい。

今回はワイドアパチャーについて書いてみましたが、編集の機能も優れています。他のアプリも必要ないですね。

僕はソフトバンクから 楽天モバイル に乗り換える時に購入しました。本体は5万円〜とかかりますが、月々の基本料金は1,600円に

格安スマホのネット接続は昼間や夜間に少し遅くなりますが、基本は家のWifiで見てるので問題なしですね。
もっと早く乗り換えたら良かった。