Leitz Elmar 50mm F3.5レビュー(ライツ エルマー)|令和に撮ったのに昭和の空気

こんにちは、雨樹一期(あまきちご)です。当ブログではフィルムカメラを中心に、オールドレンズなどの機種別の作例や魅力を伝えています。

さて。いろんなブランドのカメラがありますが、誰もが憧れるのがライカではないでしょうか?

ということで、今回ご紹介するオールドレンズは「Leitz Elmar 50mm F3.5(ライツ)」になります。

現代のレンズみたいに、完璧にシャープなわけではありません。
逆光にもかなり弱いです。

でも、それがまたいいんですよね。ぜひ作例も合わせて読んでいただければと思います。

少し滲む光。
暴れるフレアやゴースト。
どこか昔の記憶みたいな空気感。

令和に撮ったのに、なぜか昭和を感じるんですよね。

フィルムカメラだと、バルナックライカとの組み合わせがまた楽しいんですよね。
もちろんミラーレス一眼にマウントアダプターを装着して、オールドレンズとして使うのもありです。

今回は、そんな「Leitz Elmar 50mm F3.5」について、フィルムとデジタル両方の作例を交えながら紹介していこうと思います。

 

 

Leitz Elmar 50mm F3.5(ライツ)について

「Leitz Elmar 50mm F3.5(ライツ)」は、ライカを代表するクラシックレンズの一つです。

まずその前に。
「ライカじゃなくてライツなの?」って思いますよね。

簡単に説明すると、「Leitz(ライツ)」は、現在のLeica(ライカ)の会社名です。
今回紹介するエルマーは、ライツ時代に作られたレンズということですね。

そのため、古いライカレンズ好きの間では、「Leica Elmar(ライカエルマー)」ではなく「Leitz Elmar(ライツエルマー)」と呼ばれることもあります。

 

基本スペック

項目Leitz Elmar 50mm F3.5
焦点距離50mm
開放F値F3.5
レンズ構成3群4枚
最短撮影距離1m
マウントL39スクリューマウント
フィルター径E36
特徴沈胴式オールドレンズ

 

沈胴式というロマン

エルマー最大の特徴の一つが、「沈胴式レンズ」ということ。使わない時は、レンズを収納できます。

これがまた格好いいんですよね。

収納するとかなりコンパクトになるので、バルナックライカとの相性も最高です。

ただ、沈胴したまま撮影もできます 笑。
もちろん、その状態だとピントは合いません。

現代のレンズみたいな親切さはありませんが、そんな不便さ込みでロマンのあるレンズなんですよね。

 

 

フィルムカメラの作例|モノクロで撮りたくなるレンズだった

Elmar 50mm F3.5を使っていると、モノクロで撮りたくなります。

カラーももちろん撮れるんですが、このレンズは光と影の空気感が本当に魅力的なんですよね。

現代のレンズみたいな、「とにかく綺麗!」という方向ではありません。

でも、その少し曖昧で、柔らかい描写がたまりません。
悪くいうと「雑」。

令和に撮ったのに、なぜか昔の記憶みたいな空気になる。
そんな魅力あふれるレンズです。

 

エモいを超えて、ただの過去

このレンズの描写。エモいを超えてるんです 笑。

フィルムカメラでの描写ってエモいんです。
懐かしい、切ないとか感じるんです。でもエルマーは何の感情も湧かない、ただの事実としての過去って感じの描写なんです。

まー、何言ってるか分からないって言われそうですが 笑。

たとえば父親や祖父が撮った写真を見返しているような感覚に近いかもしれません。

 

曖昧さと雑さが生み出す空気感

少し滲む光や、柔らかい階調。
令和に撮った写真には見えないですよね。

この空気感。他のレンズはなかなか出せません。

シャープさは控えめとはいえ、トイカメラのような緩い描写とはまた違うんですよね。

しっかりと芯があって、エルマーでしか表現できない世界があるんですよね。

この絶妙な表現力に、いまでもハマる人がたくさんいるのも頷けます。
とにかく一度使っていただきたいレンズ。

そして使うのなら、バルナックライカ(Leica IIIf)がおすすめ!

 

バルナックライカについて

今回の作例は、バルナックライカと組み合わせて撮影しています。
僕の中での「見た目が好きなカメラランキング」の一位です。

 

 

小さな金属ボディに、沈胴式のエルマー。この組み合わせ、本当に格好いいんですよね。

バルナックライカはフィルム装填は面倒ですし、操作もかなりクセがあります。
でも、その不便さ込みでめちゃくちゃ楽しいんです。

機械いじりが好きな方、僕みたいにちょっとこだわった男をアピールしてドヤりたい方にオススメのカメラです 笑。

詳しくは、以前書いたバルナックライカの記事でも紹介しています。

 

 

 

デジタル作例|ロマンだけじゃなくて、ちゃんと撮れる

正直、ここまで普通に使えるとは思っていませんでした。

1926年誕生という、100年前のレンズです。
そこから改良を重ねているとはいえ、いまでも通用するポテンシャルも秘めています。

「雰囲気重視かな」とも思っていたんですが、意外としっかり写るんですよね。

今回はSONY α7に装着して撮影してみました。

 

 

 

暴れる光で描く面白さ

Elmar 50mm F3.5は、逆光にかなり弱いレンズです。
強い光が入ると、フレアやゴーストも普通に出ます。

でも、それがたまらないんですよね。

少し滲んだり、画面を切り裂くように光が入ったり。

ゴーストの楽しさはオールドレンズ全般的に言えるのですが、エルマーは画角をほんの数cmズラすだけで変わります。

モニターで確認しながら、光で描く。これがとても面白いんですよね。

 

鮮やかさはないので編集でカバー

正直、現代レンズみたいな鮮やかさはありません。コントラストに関してもやや低い。
特にデジタルだと、上記のような少し眠い描写に感じることもあります。

なので、PhotoshopやLightroomなどで少しコントラストや彩度を調整はした方がいいかなという感じ。

 

素材そのものの空気感は本当に魅力的なので、編集で調整すれば現代のレンズにも負けないポテンシャルを持っていることがすごいです。

最短撮影距離が1mとかなり遠めです。1m以内のものにはピントを合わせることができません。
そこは、クローズアップフィルターなどを使ってカバーしましょう。

フィルムカメラで確認は難しいですが、ミラーレスならモニターで確認しながら撮影が可能ですね。

 

モノクロでも撮ってみた

このレンズ、やっぱりモノクロが似合います。

カラーよりも、光や階調の気持ち良さがより分かりやすい。
特にグレー部分の滑らかさは、本当に綺麗です。

白黒をハッキリ分けるというより、黒へ向かってゆっくり繋がっていく感じがいいですね。

 

F8くらいまで絞るとかなりシャープ感も出てきます。

 

 

Leitz Elmar 50mm F3.5の採点

最新レンズみたいな、「誰が撮っても綺麗」というタイプではありません。

むしろ少し不便で、少し不完全。
でも、そのクセ込みで楽しいんですよね。

個人的には、ミラーレス一眼で使用するよりも、フィルムカメラのバルナックライカで撮る方が圧倒的におすすめ。
でも、それは不便さや機械イジりが好きな人だとハマるなという感想です。

約100年前に生まれた設計のレンズ。それなのに、今でも普通に撮影を楽しめます。
昔の職人はすごいですね。

現代レンズにはない空気感や、柔らかい描写がしっかりある。
便利さや性能だけでは測れない魅力が、このレンズにはありました。

 

オススメ度 ★★★☆☆
ふんわり ★★★☆☆
鮮やか ★☆☆☆☆
ノスタルジー ★★★☆☆
ドリーミー ★★☆☆☆
キレイ ★★☆☆☆
面白さ ★★★☆☆
価格 ★★★☆☆

 

 

 

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