先日「FUJI T-64」を紹介した時にも書きましたが、リバーサルのタングステンフィルムはもう生産されていません。ネガならまだ手に入れることは可能ですが、リバーサルほどの青味効果が出ません。
好きだったフィルムだけに残念ですが、それの劣化版なら購入が可能なのでご紹介。
劣化版はザラッと感
探していた方は、初見は「おっ!」と思われるかもしれませんね。見事にブルーに染まっています。
でも実際に全盛期の「FUJI T-64」を使ってきた僕からすると、ちょっと別物です。
ある程度拡大しないと分からないかもしれませんが、ザラ付きが強いです。スッキリブルーが好みなのに、ザラッと感は余計だなーが感想です。
名前を変えた期限切れ
このフィルム、実は詰め替えです。中身はおそらくコダック エクタクローム160Tです。随分前に生産終了したものです。
どういう経路かは分かりませんが、冷蔵保存されていた残りものを詰め替えて「RETRO CHROME160」と名付けて販売しています。
なので、期限切れのフィルムということになりますね。フジフィルムとコダックを比べると、フジの方があまり劣化しないと言われていますが、その劣化の一番の特徴はザラ付きが強くなることです。鮮やかさも少し落ちます。
それでも、まだタングステンフィルムが購入出来るというのは一縷の望みかもしれませんね。少し明るめに撮ることでザラ付きはなくなりますが、白飛びしないように注意が必要ですね。
クロスプロセス現像もやってみた
リバーサルフィルムなので、クロスプロセス現像も可能です(リバーサルフィルムをネガ現像する特殊な方法)。全体的に緑ですね。クロスプロセスにしてはコントラストがそこまで強くないという感じです。
ド派手になってコントラスト最強過ぎて全滅、ということも少なくない現像方法なので、そういう大失敗はなさそうですね。
購入方法は?
海外の「Film Photography Project」から購入可能です。なにそれ?って感じですが、めっちゃ簡単にいうと、フィルムを伝えて残していこうという団体です。お支払いはPayPalも可能なので安心して購入出来ます。
2016年くらいは届くまで一ヶ月くらいかかっていましたが、ショップも改善されて2〜3週間もあれば届く様になりました。送料が2,000円ほどかかる(購入本数で変動)のでまとめ買いする方がいいですね。コダックのフィルムも日本よりも安く購入出来ますし。
注意点は現像所が受け付けてくれないフィルムも販売されていることです。Process:C-41(ネガ現像)やE-6処理(リバーサル現像)と書かれているもの意外は控えた方が良さそうです。
ふんわり ★★★☆☆
鮮やか ★★☆☆☆
ノスタルジー ★★☆☆☆
ドリーミー ★★★☆☆
キレイ ★★☆☆☆
面白さ ★★★☆☆
価格 ★★★☆☆