PENTAX SPはなぜ今も人気なの?初心者におすすめの理由を作例と共に解説

ペンタックスSPこんにちは、猫写真家の雨樹一期です。
フィルムカメラやオールドレンズも好きで、これまでに数々の機種や機材を使ってきました。
その経験をもとに、おすすめのカメラやレンズの魅力、新しいフィルム情報をここで発信しています。

さて、フィルムカメラを始めてみたい。でも、できればあまりお金はかけたくない。
そんな方に、今でもおすすめしやすいフィルム一眼レフカメラが「PENTAX SP(Spotmatic)」です。

1964年発売の古いフィルム一眼レフですが、中古市場に多く出回っており、比較的手頃な価格で購入することができます。

しかも、このカメラの魅力は安いだけではありません。
M42スクリューマウントを採用しているため、「Super Takumar」や「HELIOS-44-2」など、個性的なオールドレンズを数多く楽しめるんですね。

特に「Super Takumar 55mm F1.8」の虹色ゴーストや、「HELIOS-44-2」のぐるぐるボケは、いまのデジタルレンズにはない独特の空気感があります。

最近ではミラーレスカメラにオールドレンズを装着して楽しむ方も増えていますよね。
まずはミラーレスで楽しみたい方も、いつか「フィルムカメラでも撮ってみたい」と思うのが自然な流れです。

なので、ミラーレスで使いたい方にとっても、「PENTAX SP」+「Super Takumar 55mm F1.8」はセットで販売されていることも多いので、一緒に購入していても良いんじゃないかなと思っています。

今回は、そんな「PENTAX SP」の魅力と、実際に使用したオールドレンズたちについて、作例と共にご紹介していきます。

 

 

PENTAX SP(ペンタックス)とは?今でも人気の理由

1964年発売とかなり古いカメラですが、いまでも人気は高く、フィルムカメラ初心者の入門機として選ばれることも多い一台です。

理由はシンプルで、「安い・使いやすい・個性的なオールドレンズが豊富」という点です。
その魅力をじっくり解説していきます。

 

安いのにしっかり楽しめるフィルム一眼レフ

PENTAX SPPENTAX SPの魅力は、ぶっちゃけ安さです。

状態によっては、レンズセットでも2万円以下で購入できることがあります。
1万円台前半で見つかることもあるくらい、とにかく数が多く、いまでも手に入れやすいフィルムカメラです。

もちろん安いからといって、写りが悪いわけではないのでご安心ください!

注意点としては、PENTAX SPはフルマニュアルカメラなので、シャッタースピードや絞りを自分で操作する必要があります。
TTL露出計を内蔵されているのですが、かなり古いカメラなので故障している個体も少なくありません。
露出系は動いているけど狂っている可能性も高いです。店頭で購入する際はしっかりと確認した方がいいですね。

僕自身も露出計は使わず、ほぼフルマニュアル機として使っています。

最初は難しく感じるかもしれませんが、その分「撮っている感」が強く、露出を考えながら撮ることで写真の基礎を覚えやすいカメラでもあります。

 

使いやすくて格好いい「ザ・フィルムカメラ」

PENTAX SPは、操作も単純。
先ほども書いた通りフルマニュアル機ではありますが、余計なボタンもないので使いやすいです。

そして、見た目も格好いいですね。
金属感のあるボディに、無骨なダイヤル。まさに「ザ・フィルム一眼レフ」というデザインです。
いまのデジタルカメラにはない、機械感のような魅力があります。

ただ、シャッター音は少し独特で、「パコン」とやや気の抜けた音 笑。
でも、個体差もあるしこれが好きな方も多くって、そのアナログ感も含めて愛着が湧いてくるカメラなんです。

ちなみに、僕の好きなシャッター音は「OLYMPUS OM-1」です。分かる方いないかな 笑?

 

PENTAX SPで使えるM42レンズが面白い

PENTAX SPの大きな魅力が、M42スクリューマウントを採用していること。

Super Takumarシリーズをはじめ、HELIOS-44-2やFUJINONなど、さまざまなオールドレンズを楽しむことができます。

特にSuper Takumarは人気も高く、虹色のゴーストや柔らかい描写など、現代レンズにはない空気感を味わえるのが魅力です。

また、M42レンズはミラーレスカメラでも使いやすいため、デジタルで気軽に楽しむことも可能です。
ここからはレンズ別の描写の違いも踏まえて、作例をご紹介いたします。

 

 

Super Takumar 55mm F1.8の虹色ゴーストに魅了

PENTAX SPとセットで語られることの多いレンズが、「Super Takumar 55mm F1.8(スーパータクマー)」です。

オールドレンズ入門としても非常に人気が高く、価格も比較的手頃。
PENTAX SPとセットでも2万円前後で購入できることがあります。

現代のレンズのように、隅々まで完璧にシャープというタイプではありません。
でも、その少し古っぽい描写や、逆光時に現れる虹色のゴーストこそが、このレンズの魅力なんですね。

特にフィルムで撮影すると、どこか昭和っぽい空気感が出てくる。
最近のデジタルではなかなか出せない雰囲気があります。

 

性能ではなく「味」を楽しむレンズ

Super Takumar 55mm F1.8は、性能だけを求めるレンズではありません。

光が入ると盛大なゴーストやフレアが現れ、ボケ味も少し荒め。
でも、その不完全さが逆にクセになります。

経年変化によって黄色っぽく変色している個体もあり、その黄変がレトロな描写につながることもあります。

特に昭和感のある街並みなどとの相性は抜群。

「Lomography METROPOLIS XR100-400」のような、変わった発色をするフィルムと組み合わせると、本当に昔の写真のような雰囲気になるんですね。

もちろん、絞ればしっかりシャープにも写ってくれます。
ただ、個人的には少しフレアが出るくらいの方が、このレンズらしくて好きですね。

「綺麗に写る」よりも、「空気感を楽しむ」。
そんな感覚で使いたくなるオールドレンズです。

 

 

HELIOS-44-2を使うと世界が変わる

PENTAX SPでオールドレンズを楽しむなら、「HELIOS-44-2 58mm F2(ヘリオス)」も外せません。

ロシア製のオールドレンズとして有名で、独特なぐるぐるボケを生み出すことで人気があります。
「オールドレンズらしさ」を思いっきり楽しめる一本ですね。

価格も比較的手頃なので、初めてのクセ玉としても人気があります。

 

ぐるぐるボケが有名なロシア製オールドレンズ

HELIOS-44-2最大の特徴は、やはりぐるぐるボケ。
背景に木漏れ日や光を入れると、渦を巻くような独特のボケが現れます。

もちろん、どんな場面でも出るわけではありません。
背景との距離感や光の入り方など、条件が揃った時に強く出てきます。

だからこそ、「今日はぐるぐる出るかな」と試しながら撮る楽しさがあるんですね。
僕に撮っては、なんとなく人や猫を撮りたくなるレンズ。

描写は全体的に柔らかめで、フレアも出やすいです。
現代レンズのような安定感はありませんが、その不安定さが逆に面白いです。

PENTAX SPのようなフルマニュアル機との相性も良く、「撮っている感」をかなり味わえる組み合わせだと思います。

個人的には、「Super Takumar 55mm F1.8」よりも癖が強いレンズではないかなと。
ちなみにこのレンズを使う時も、ちょっと変わった発色のフィルムを使っちゃうんですよね。

ミラーレスで使うのも楽しいので、後ほど作例を掲載するのでそちらもご覧ください(ミラーレスの作例の方がわかりやすいかと)。

 

 

 

安価こそ神レンズ?「HELIOS-44-2 58mm F2」(オールドレンス「ヘリオス」の作例)

 

Super Takumar 50mm F1.4は優等生レンズ

Super Takumarといえば、「クセの強いオールドレンズ」を想像する方も多いかもしれません。

でも、「Super Takumar 50mm F1.4」は意外と優等生。
オールドレンズらしい空気感を残しつつも、かなり普通に使いやすいレンズです。

ボケはとろっと柔らかめ。
色の乗りやコントラストのバランスも良く、「いかにも古いレンズ」という極端なクセは感じません。

「オールドレンズを始めてみたいけど、クセが強すぎるのは不安」
そんな方にも使いやすい一本ですね。

 

優秀・万能|これぞ隠れた神レンズ

開放では少しふわっと柔らかく、絞るとカリッとしてくれます。
オールドレンズらしい描写を楽しみながらも、しっかり写ってくれる。そのバランス感が、このレンズの魅力ですね。

たとえばCanonのフィルム一眼の標準レンズ「 NEW FD 50mm F1.4」と比べると、Takumar F1.4の方が描写は柔らかめ。
キヤノンはややシャープで硬質な印象なので、どちらが好みかだと思います。

ただ、全体的な描写性能だけで言えば「Super Takumar 50mm F1.4」の方が上だと思っています。

とにかく、F1.8に隠れているのかあまりメジャーレンズではありませんが、かなり優秀な銘玉です。
癖のある面白いレンズも神レンズと言われがちですが、F1.4は普通に優秀な意味での神レンズです。

普通によく写りますし、開放でもそこまで暴れません。ボケ感も良くないですか?
現代レンズほど完璧ではありませんが、「古いレンズなのにちゃんと写るな」という印象があります。

ただ、オールドレンズで遊んでいる感だと、55mm F1.8の方が面白いんですね。ゴーストやフレアも出やすく、少し荒っぽい描写になります。

F1.4は、良い意味でまとまりすぎています。
これ1本あれば大丈夫という反面、オールドレンズを何本も使っていると、やがて出番が減ってくるかもしれません(笑)。

もちろん、これは好みの部分も大きいですけどね。

「優等生で無難」なF1.4と「クセも含めて楽しむ」F1.8。
そんな違いがある気がしています。

 

 

ミラーレスでオールドレンズを使うとどうなる?

最近では、オールドレンズをミラーレスカメラに装着して楽しむ方もかなり増えましたね。
M42マウントはアダプターも豊富なので、「Sony α」シリーズや「NIKON Z」シリーズなどでも気軽に使用できます。

フィルムカメラよりも圧倒的に扱いやすく、コスパも良く、撮ったその場で確認できるのも大きなメリットですね。

ただ、同じレンズでもミラーレス一眼で撮ると、フィルムとはまた違った描写になります。
それもまた、オールドレンズの面白いポイントでもありますね。

 

 

 

▶︎プロ厳選「オールドレンズ」おすすめランキング TOP 10 〜ミラーレス一眼で撮影編

 

Super Takumar 55mm F1.8

Super Takumar 55mm F1.8は、ミラーレスでもかなり人気の高いオールドレンズです。
フィルムで使うとレトロな空気感が強く出ますが、デジタルで使うとゴーストやフレアがより目立つ印象があります。
フィルムよりもゴーストをコントロールしやすいです。

ボケ味も含め、この暴れっぷりを楽しめるのが、このレンズの魅力ですね。

解像感はそこまで高くありませんが、その少し柔らかい描写が、現代レンズにはない雰囲気を作ってくれます。

オールドレンズらしい描写を気軽に楽しみたいなら、かなりおすすめです。

 

HELIOS-44-2

HELIOS-44-2は、ミラーレスで使うとかなり個性が強くなります。

ぐるぐるボケも、フィルムカメラよりミラーレス一眼の方が出しやすいですね。

逆光で撮った時はゴースト&フレアも出やすく、描写はかなり不安定。
白いモヤモヤが出現します。でも、これがまたクセになります。

現代レンズのような完璧さは全くありません。
むしろ、「今日はどんな写りになるかな」と楽しみながら使うタイプのレンズです。

オールドレンズらしい個性を思いっきり味わいたいなら、HELIOS-44-2はかなり面白い一本だと思います。
僕はフィルムカメラよりもミラーレス一眼で使う頻度が高いレンズです。

 

Super Takumar 50mm F1.4をミラーレスで使ってみる

ミラーレスで使っても、「古いレンズなのに普通によく写るな」という印象。
開放では少し柔らかさがありますが、絞ればかなりシャープになります。

55mm F1.8のようなクセも少なく、かなり扱いやすいですね。

絞って撮れば、空の描写もカリッとしてくれます。
ほんと優秀。

現行のレンズと比べても遜色ない写りを見せてくれることもあります。

個人的には、もっと人気があってもいいのになーって思うオールドレンズですね。

 

 

まとめ|PENTAX SP の採点

PENTAX SPは、「気軽にフィルムカメラを始めたい」という方におすすめの一台です。

なんといっても、価格が魅力的。レンズとセットで2万円以下からスタートも可能です。
そして個性的なオールドレンズが揃っていることも大きな魅力ですね。

個性を楽しみたいのなら、「Super Takumar 55mm F1.8」の虹色ゴーストや、「HELIOS-44-2」のぐるぐるボケを。
しっかり撮りたいのなら、優等生の「Super Takumar 50mm F1.4」があります。

同じPENTAX SPでも、レンズを変えるだけでまったく違う世界を楽しめます。
フィルムで使うのもいいし、ミラレースの組み合わせもいいんですよね。

やっぱりフィルムの描写って独特の魅力がありますよね。これって言葉で説明するだけではどうしても物足りなくなります。

絞りやシャッタースピード、ピントをじっくり合わせて時間をかけて撮るので、仕上がりの写真を見た時に撮った時の感情も蘇ります。
心が動かされます。

フィルムカメラもオールドレンズも始めてみたい。
そんな方は、まずPENTAX SPから始めてみるのも面白いと思います

 

 

満足度 ★★★★☆
描写 ★★★★☆
画質 ★★★★☆
価格 ★★★★★
操作性 ★★★☆☆
使い心地 ★★☆☆☆
携帯性 ★★☆☆☆
デザイン ★★★☆☆
ファインダー ★★★☆☆

 

 

 

初心者向け購入セット

下記にて、購入セットを記載しております。
カメラとレンズのセット。一緒にフィルムと露出計用の電池と変換アダプターも購入しておきましょう。

*PENTAX SPは電池がなくても撮影できますが、露出計を使う場合は、SR43電池+変換アダプターを使うのが一般的です。

 

 

 

 

 

フィルム別の発色について

これまでに使用したフィルムでランキング記事をまとめました。ぜひ下記もご参考ください。
また、新しいフィルムのレビューも追加していきます。

▶︎ おすすめ35mmフィルムランキング【2026年最新】|ネガ・リバーサル・モノクロ徹底比較

 

その他のおすすめカメラ

コンパクト、描写力、個性的などのジャンルに分けたランキングなど掲載しています。
F3もめっちゃおすすめですが、他にも紹介したいカメラはたくさんあります。
ぜひご参考ください。

▶︎【2026年版】初心者向けコンパクトフィルムカメラおすすめ9選|失敗しない選び方も解説

▶︎これこそエモい!フィルムカメラおすすめ12選【2026年最新】|プロカメラマン厳選

 

フィルムの撮り方をもっと知りたい方へ

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