こんにちは、フィルムカメラとオールドレンズを愛する、猫写真家の雨樹一期です。
僕がカメラをはじめたきっかけは、フィルムカメラのLOMO LC-Aです。
それからいろんなカメラを使い続けてきましたが、ずっと憧れだったのがバルナックライカでした。
ライカといえばM3が有名ですが、僕が気になっていたのは、もっと古い「バルナックライカ」です。
無駄のない金属ボディ。クラシックなのに古臭くないデザイン。
今見ても、本当に完成されたカメラだと思います。
僕の中の見た目で選ぶカメラのランキングで堂々の一位!
ただ、実際に使ってみると、かなりクセの強いカメラです。
フィルムカメラ初心者の方で自力で使いこなすのは厄介。
フィルム装填は面倒ですし、操作性も決して良くありません。
でも、不便なのに楽しいんです。
効率とは真逆なのに、なぜか使いたくなる。
そんな不思議な魅力で僕を虜にさせたのが、バルナックライカです。
目次
「Leica IIIf」通称「バルナックライカ」について

「Leica IIIf」こと、「バルナックライカ」は、ライカ初期のレンジファインダーカメラです。名前の由来は、ライカを開発した技術者「オスカー・バルナック」からきています。
「バルナックライカ」は1950年頃に発売されたモデルで、今でも人気の高い一台です。
フィルムカメラの歴史の中でも、かなり重要な存在なんですよね。
現在主流の35mmフィルムを広めたカメラでもあり、ここからライカの歴史が始まったと言ってもいいと思います。
今見ると小さくてシンプルなカメラですが、当時としてはかなり革新的だったんだろうなと感じます。
使い勝手は効率とは真逆。でも、なぜか使いたくなる。
そんな不思議な魅力が、バルナックライカにはありました。
基本スペック
| 項目 | Leica IIIf |
|---|---|
| 発売年 | 1950年 |
| 使用フィルム | 35mmフィルム |
| レンズマウント | L39スクリューマウント |
| シャッタースピード | 1秒〜1/1000秒 |
| ファインダー | レンジファインダー |
| 露出計 | なし |
| 重さ | 約420g(ボディのみ) |
| 特徴 | コンパクトな金属ボディ |
レンズは沈胴式で交換も可能です。使わない時はレンズを収納できるので、かなりコンパクトになります。
このサイズ感がまた格好いいんですよね。
ただ、沈胴したまま撮影するとピントは合いません 笑。
沈胴しているとシャッターにロックがかかるなんて親切さはなく、使い勝手はかなり独特です。
でも、その不便さ込みで魅力的なんですよね。
モノクロで撮りたくなるカメラ

バルナックライカを使っていると、不思議とモノクロで撮りたくなります。
カラーで派手に写すというより、陰影や空気感を楽しみたくなるんですよね、、
と、イキって言いたいところですが、「ライカといえばモノクロ」みたいなイメージがあるから、形から入りたいだけです笑。
アンリ・カルティエ=ブレッソンの気持ちになって撮りたくなるんです。
モノクロフィルムの「KOSMO FOTO MONO100」との相性も抜群でした!
Elmar 50mm F3.5 について
今回使用したレンズは、「Elmar 50mm F3.5(エルマー)」です。
バルナックライカといえば、このレンズです。
沈胴式ならではのコンパクトさも魅力で、収納するとかなり小さくなります。
そして見た目がこれまたバルナックライカに馴染んでます。
描写に関しては、現代のレンズみたいなシャープさや派手さはありません。
でも、柔らかさのある描写や、少しクラシックな空気感がめっちゃ魅力的なんですよね。
僕自身かなり好きなレンズなので、こちらはまた別記事で詳しく紹介しようと思います。
令和に撮ったのに昭和みたいな写りをするカメラ|作例一覧
バルナックライカで撮った写真を見返していると、どこか歴史を感じます。
令和に撮ったのに、昭和の空気です。
エモいを通り越えた、ただの過去。
曖昧さと雑さから生まれる空気感
現代のレンズみたいな高解像ではありません。
でも、その少し柔らかく、曖昧さのある描写が本当に魅力的なんですよね。
悪くいうと雑。
でも、この曖昧さや雑さは写真に余白を与えてくれます。
そこに空気がちゃんと馴染んでくれる。
これはモノクロの世界にも通ずるものがありますね。
情報が少ないほど、 脳が補ってくれる感覚。
滲む光が記憶を記録する
逆光では、ゴーストやフレアも出ます。少し滲んだり、光がふわっと入ったり。
その不完全さが、逆に「昔の記憶」みたいな空気感になります。
記憶を記録する。
そんな描写も人気の理由ですね。
使い勝手の悪さに感動するカメラ
バルナックライカを使って一番印象に残ったのは、描写以上に「使い勝手の悪さ」かもしれません 笑。
とにかく不便なんです。でも、その不便さがめちゃくちゃ格好いい。
「おれっち、カメラにはこだわっちゃてるぜ!」ってドヤりたくなります。
効率とは真逆なのに、なぜか撮る時間そのものが楽しくなります。
便利なカメラはいくらでもあります。
でも、こんなにも
「フィルムカメラを使っているなー」
「いま写真を撮っているなー」
って感覚があるカメラは、なかなかありません。
フィルム装填にハサミがいる
まず驚いたのが、フィルム装填です。
普通のカメラみたいにフィルムを入れることができません。
フィルムの先端を細くカットして、本体の底から慎重に差し込んでいく必要があります。
フィルム交換にハサミがいるんですね 笑。
一応、他にも方法はあるんですが、なんていうかわざわざハサミで切りたくなるんですよね。
結果、この面倒くさいの込みで格好いいですよね。
フィルムの装填方法は、サンライズカメラさんのブログで詳しく紹介されています。
過去にいろんな連載をさせていただいたり、ブログのデザインリニューアルもさせていただきました。
▶︎ バルナックライカ徹底解説!中古の見分け方から使い方まで
沈胴したまま36枚撮れる
バルナックライカは沈胴式レンズです。
使わない時はレンズを収納できるので、かなりコンパクトになるんですが、これがまた格好いいんですよね。
撮影する時に、まずはレンズを出します。
ただ、このカメラ。
沈胴したままでも普通にシャッターが切れます 笑。
もちろん、その状態だとピントは合いません。
つまり、気づかなければ36枚全部ボツもありえます。
この不親切さ。
最高です。
現代のカメラなら、「それ違いますよ」と全部教えてくれます。シャッター切れないようにロックがかかりますよね。
でも、バルナックライカは何も言いません。
撮影手順
ざっくりとした撮影手順も記載しておきます。
まず、バルナックライカはフルマニュアルのフィルムカメラ。
1枚撮るのに時間がかかります。
① フィルムを切る
② フィルムを装填する
③ レンズを沈胴状態から引き出す
④ シャッタースピードを決める
⑤ 絞りを決める
⑥ 距離計でピントを合わせる
⑦ ファインダーで構図を確認する
⑧ シャッターを切る
⑨ フィルムを巻き送る
コピー品「Leotax F(レオタックス)」という選択肢について
バルナックライカは高いし、使いこなせるか分からないよ、、
と悩まれている方には、「コピーライカ」という選択肢もあります。
その中でも有名なのが、日本製の「Leotax F(レオタックス)」です。
コピー品だけど、ライカのレンズも使えます。
バルナックライカの本体が3〜7万円、
レオタックスの本体が1〜3万円。
レオタックスは戦後の日本で作られていたバルナックライカ系のカメラ。
でも、ただの偽物という感じではありません。
当時の日本メーカーの技術力も高く、しっかり作り込まれています。
実際に触ってみると、ちゃんと「バルナックらしさ」があるんですよね。
もちろん、本家ライカとは細かい違いもあります。
でも、バルナック型を使ってみたい。クラシックな撮影体験を味わいたい。価格を少し抑えたい。
そんな人には、かなり面白い選択肢だと思います。
「Leotax」と「Leica」で、「Le」という文字も同じ。パッと見はライカです 笑。
基本スペック
| 項目 | Leotax F |
|---|---|
| 発売年代 | 1950年代 |
| 使用フィルム | 35mmフィルム |
| レンズマウント | L39スクリューマウント |
| シャッタースピード | B〜1/1000秒 |
| ファインダー | レンジファインダー |
| 露出計 | なし |
| 重さ | 約510g前後(ボディのみ) |
| 特徴 | バルナックライカ系の国産コピーライカ |
レオタックスの作例
実際に撮ってみると、荒削りながらもしっかりと写るなという印象。
昔の職人の技術力は本当に素晴らしいです。
もちろん、いまのレンズのような完璧さはありませんが、独特の空気感や光の柔らかさ表現してくれます。
逆光には弱いし、コントラストも低め。

これを良しとするかは人それぞれですが、フィルムカメラが好きな方や興味のある方はきっとハマります。

この光の暴れ方とか、面白いですよね。

派手な描写ではなく、落ち着いたやさしい雰囲気ですね。
光をやわらかく表現してくれます。
バルナックライカの採点

正直、かなりクセの強いカメラです。現代のカメラみたいな親切さはありません。
でも、その不便さ込みで魅力的なんですよね。
いまは他にも便利なカメラはいくらでもあります。
でも、こんなにロマンのあるカメラは、なかなかありません。
あえてこのカメラを選ぶ人がいれば、気が合いそうです。
画質 ★★★☆☆
価格 ★★★☆☆
操作性 ★☆☆☆☆
使い心地 ★★★★★
携帯性 ★★★☆☆
デザイン ★★★★★
ファインダー ★★★★★
その他の35mmフィルムカメラの紹介は以下より
フィルムの撮り方をもっと知りたい方へ
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